Angel story４(紅一点)

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岩本side


やばい、本気で分からない

俺Aに何したんだろう

なんか視界の隅で康二と目黒がヒソヒソ話して

目黒の熱い視線が刺さるし康二はちょっと呆れたのかどっかに歩いて行くしで

なんかもうよくわかんない

とりあえず最近の行動を振り返ろ...

って記憶を必死に辿ってると

さっき出ていったAがふっかの腕を掴んで戻ってきた

助けてふっか、俺ピンチ

俺の視線に気づいたAがくるっと振り返ってふっかになんか言ってる

深澤「大丈夫だって(笑)ほら、いっておいで？」

Aの背中をトンって押して、ふっかは違う方へ

え、待ってふっかもこっち来てよ

なんて訴えは届くわけもなくAだけがトコトコとこっちに歩いてくる

ぽすん、って俺の横に座るA

岩本「A、俺なんかし...」

喋ってる途中でAのちっちゃい手が俺の口を塞ぐ

『ひーくん、あの、さっき、えっと...』

よく分かんないけど、一生懸命喋ろうとするAが愛おしくて

Aの手を握って俺の膝に置いて見つめる

『あのね、さっきもう喋んないって言ってごめんね』

水分が多くてうるうるした目で見てくるA

岩本「んーん、俺こそごめん、なんか怒らせる事しちゃった？」

『んー...』

岩本「俺も考えたんだけど分かんなくて...教えてくれる？」

軽すぎるAを持ち上げて膝に座らせる

『....やなの』

岩本「何が？」

『A以外にお姫様抱っこするの、やだ』

.....なにそれ、ヤキモチって事？可愛すぎ

岩本「...可愛い」

『Aにもして？お姫様抱っこ』

岩本「もちろん、よいしょ」

ヒョイっとAを持ち上げて立って、御要望通りのお姫様抱っこをする

『さっき、プイってしてごめんね』

岩本「俺も気づけなくてごめんね？」

『んふ、ひーくんすき』

スリスリって俺の首に顔を埋めてくるA

ああ可愛い、今までもこれからもずっと、俺らだけのお姫様















目黒「俺だってAちゃんの事お姫様抱っこできるし、なんなら肩車もできる」

ラウール「めめってAちゃんの事になるとほんとダメになるよね」



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