voice8 ページ9
貴女side
私の世界は音が無い。
私の好きだったボールを床に打ちつける音も、かけ声も。
今では何も聞こえない。
音の無い世界は虚しくて、悲しい。
バレーしたいなぁ。
…あーあ、やっぱり見に来るんじゃなかった。
貴女「…ッ……ぅあッ……。」
私は静かに嗚咽を漏らした。
月島に聞かれていたなんて知らずに。
月島「馬鹿…。」
澤村「そろそろ片づけるぞー!」
全員「「「おース。」」」
雰囲気的にも終わったようなので私は下に降りることにした。
私ははしごを慎重に降りる。
が、やってしまった。
貴女「ッ!!?」
視界が揺れ、背中に大きな衝撃、足に鈍い痛み。
あぁ、私はしご踏み外したんだ。
月島「A!!?」
月島が何かいってるけど聞こえない。
あぁ、もう君の声は聞こえない。
今はどんな声なの?
昔よりも声変わりして低くなってるよね。
聞きたいなぁ。
あぁ、意識がだんだん…うす…れ…て…。
私はここで意識を手放した。
10人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆめ - 結構面白いですね!頑張ってください! (2023年2月2日 0時) (レス) @page12 id: 128d2ab25d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リリィ | 作成日時:2015年5月22日 18時