voice5 ページ6
月島side
本を買って帰宅すると、酸っぱい匂いがした。
冷やし中華?
台所をのぞくと緋月が包丁をトントンとリズムよくならしていた。
僕は後ろからちょんちょんと肩をたたく。
緋月はふりかえって口パクで
[お帰り]
といった。
それに僕も口パクで
[ただいま]
と返す。
すると彼女は再び口パクでいった。
[ご飯出来たら呼ぶね。]
それに僕はコクリと頷いて自分の部屋に戻る。
そして買ったばかりの本を読み始めた。
15分後。
コンコンとドアがノックされる。
僕は慌てて本を布団の下に隠す。
別にいかがわしい本を読んでるわけじゃない。
でも彼女にこの本が見つかったらちょっと僕が照れくさいだけ。
ガラにもないことしてるから。
ガチャ
ドアをあけると君はふんわりと柔らかい笑顔を見せて
[できたよ]
と口パクでいった。
それにうんとと頷いて僕は部屋を後にした。
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ゆめ - 結構面白いですね!頑張ってください! (2023年2月2日 0時) (レス) @page12 id: 128d2ab25d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリィ | 作成日時:2015年5月22日 18時