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登校途中、バイクに乗ったイヌピーくんに遭遇した。


「イヌピーくん!おはようございます!」

青宗『はよ。』


相変わらず冷たいがこそが素敵。


「イヌピーくんどこ行くんですか?もしかして高校まで送ってくれたり、?」

青宗『行き先はないがAちゃんはちゃんと歩いて高校生きな?』


危ないから と言ってくれるあたり

優しさが滲み出てて好き…と思っていると

信号が青になってしまう。


青宗『今日もバイク屋来る?』

「是非行きます!」

青宗『待ってる。』


爽やかな笑顔を向けてイヌピーくんは走り去ってしまう。

早く放課後になって欲しい。


.


イヌピーくんの事ばかり考えると放課後になる。

そう言えば財布の中が悲しかったと思い出し

お金を下ろすことにした。貯金の残高を見ると

この前まで数百円だったはずが

何百万と大きい桁のお金が入っていた。

びっくりしたが兄貴に通帳を取られた事を思い出し

兄が心配になる。


入っていたはずの数百円分のみ引き出し

兄貴に振り込まれた分のお金はそっくり残しておく事にした。


.


ドラケン『うわ、本当に来た。』

「え?なんか言いました?」


バイク屋へ行くと早速ドラケンくんにイジられる。


ドラケン『お前ほんとイヌピーの言う事は聞くのな』

「イヌピーくん以外信用出来ません!」

青宗『Aちゃん来てくれたのか。』

「来ちゃいました♡」


少し雑談をし、先程起きた出来事について話した。


ドラケン『は!?それ他人から巻き上げた金じゃない!?』

「それ以外考えられませんもんね。」

青宗『ココそんな金持ちになったのか。』

ドラケン『金持ちっていうか、なあ?』


ドラケンくんが言葉を詰まらせる。


「私にお金入れちゃってるので手元にはそんなに無いんじゃないですかね?」

ドラケン『そうかもな?』


毎回会う時は腕時計や鞄がグレードアップしてる

なんてことは無いので

自分の為にはお金は使っていないのだと思う。


青宗『そうか。ココはAちゃんにも貢ぐようになったんだもんな。』

「え?」

ドラケン『あー。Aは知らないかもだけどイヌピーにも金入れてんだよな?』

「イヌピーくんはちゃんとお金使ってあげてくださいね!」

青宗『ああ、どんなに使っても使った分だけ振り込まれるけどな。』

「使用状況見てるんですね...」

ドラケン『もはや怖ぇよ。』

青宗『そうか?』


イヌピーくんが怖くないならそれでいいか!

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甘党 - 面白いですし、好き過ぎる! (2021年10月18日 10時) (レス) @page11 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 馬地の八重歯さんの小説どれも素敵で大好きです!応援してます! (2021年10月1日 18時) (レス) @page3 id: df78dab7d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:場地の八重歯 | 作成日時:2021年10月1日 15時

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