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過去の話 ページ19

イヌピーくんに呼ばれ、放課後B&Bへ向かう。

ほぼ毎日(勝手に)行ってるのに

連絡が来るなんて初めての出来事だったので

私はビクビクしながらバイク屋へ向かう。


「イヌピーくん!」

青宗『Aちゃん。急いできたのか?』


走ってきた為乱れすぎた前髪を直していると

イヌピーくんも私の髪の毛を直してくれる。


青宗『Aちゃんに話しとかなきゃいけない話があって。』


ここでは話せない話だからと店の奥まで案内される。

店の奥は部屋になっていて

イヌピーくんが靴を脱いで上がるのでその後を追う。


青宗『お茶とココア、ホットにも出来るが何飲む?』

「冷たいココアで!」

青宗『座って待ってな。』


5分しないうちにイヌピーくんが戻ってくる。


青宗『Aちゃんもあと1年くらいで高校卒業するだろ?だから話しとこうと思って。』


イヌピーくんの重い雰囲気に私は息を飲む。


青宗『実はAちゃんがまだ中学に入りたての頃、ココがAちゃんを引き取りにここ(バイク屋)に来たんだ。』


私が中学の頃は、まだ梵天が出来る前。

つまり関東卍會終了後の兄貴が

何故か私を引き取りに来たということになる。


「兄はなんて言っていましたか?」

青宗『ただ、今までありがとう。と、これからは俺がAを育てる。とだけ言っていた。』

「え?」


怪しすぎる言葉に実の妹ながら少し気が引ける。


青宗『俺は、俺がAちゃんを1人前にするから1人前になったAちゃんを引取りに来い。それまでここには来るな。と言ったよ。』

「イヌピーくん。」

青宗『ココにとっての1人前の基準が分からないが大抵、高校卒業後か20歳になってからと考えるのが妥当だろう。』


今の兄は梵天にいる。

2,3年で崩れてしまうほど

梵天が脆い組織だとは思えない。


青宗『だからAちゃんの卒業と同時に俺と田舎に引っ越さないか?』

「え?」


あの兄ですら私のイヌピーくんへの愛は大きいのに

こんな事を言われたら私は、


青宗『もちろん、ココが"ちゃんとした"人になっていたら逃げる必要は無いが。』

「、私と一緒だとイヌピーくんも危ないと思います。」

青宗『大丈夫だ。Aちゃんには俺がついてるし、俺には花垣と赤音がついてる。』


アカネさん。噂で耳にした程度しか私には情報が無いが

イヌピーくんの5つ年上のお姉さん。


「私も、卒業までにドラケンくんに強くなるコツ教えてもらいます!」

青宗『コツより場数だろ。』

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甘党 - 面白いですし、好き過ぎる! (2021年10月18日 10時) (レス) @page11 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 馬地の八重歯さんの小説どれも素敵で大好きです!応援してます! (2021年10月1日 18時) (レス) @page3 id: df78dab7d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:場地の八重歯 | 作成日時:2021年10月1日 15時

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