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家の中に入ると

先程までには無かった

ドギツイ香水の匂いが漂っていた。


さっきまでの夢の時間とは一転し

自分の機嫌が悪くなっていくのがわかる。


「...兄貴、何しに来たの?」

一『A、イヌピーと何してた?』


若干キレつつ尋ねる私と正反対に

上機嫌な兄貴がイヌピーくん誕生祭の感想等尋ねてきた。


一『俺のやったプレゼントは喜んでたか?』

「若干気付いてるっぽいよ。ところで何も無く訪問すんのやめて?イヌピーくん家に居たらどうすんの?」

一『イヌピーが入ってきたらここ(窓)から飛び降りるまでだろ』

「ここ4階。足折れるよ?」

一『折れるだけじゃすまねえよ。でも下で待機してる奴が居るから。』


兄貴は窓の外を指差すが

窓から顔や手を少しでも出した途端撃ち抜かれそうで

怖くて下を見れたものでは無かった。


「昼間から動いて目立たない?大丈夫なの?」

一『お前と会う時いつも昼間だが??』

「でもそれは治安悪い所で会ってるからまだ平気でしょ?」


私の賃貸の地域は比較的平和な地域だ。


一『平和すぎて誰1人俺らを梵天だと思ってねえよ。』

「私は分かってるよ。」

一『でも言えねえだろ?』


昔からそうだった。

兄貴にこのような言い合いで勝てた事は無かった。


「...イヌピーくん、ずっと兄貴に会いたがってる。」

一『おう。』

「そろそろ足洗ってよ。」

一『そんな事したら俺は一生お前に会えねえぞ。』


そろそろボスが起きるから

と兄貴は窓から飛び降りた。


直後に車の発進音が聞こえたので

部下等に受け止められてちゃんと

アジトに戻るのだろうと察する。


もう私の大好きな

おにいちゃんたち

を見ることは出来ないのだろう。

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甘党 - 面白いですし、好き過ぎる! (2021年10月18日 10時) (レス) @page11 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 馬地の八重歯さんの小説どれも素敵で大好きです!応援してます! (2021年10月1日 18時) (レス) @page3 id: df78dab7d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:場地の八重歯 | 作成日時:2021年10月1日 15時

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