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一『Aも分かってんだろーな?』

「ハイ兄貴。今日はひとつのミスも許されない一大イベントであります。」

九井『「そう!我らの期待の星(イヌピー)の誕生祭!!」』


※乾の事になるとIQが低くなる九井ブラザーズ


一『我が妹よ。』

「なんですかお兄様」

一『俺はあって祝えないがせめてこれは渡して欲しい。』


兄貴がそう言ってテーブルの上に置いたのは怪しげな黒の紙袋。


「もしやこれは某有名ブランドのプレゼントというのを隠すための怪しげな袋なのでは…?」


そう言い目線を袋から兄貴に戻すと

見事図星だったのか目を見開いていた。


「...なんかごめん。」


兄妹だからなのか考えている事も

高確率で一致してしまい時々こうして気まずくなる。


もちろん私は兄貴と思考回路が一致して

嬉しいという事はあるが

イヌピーくんとの方が思考回路一緒が良かった

という下心はかなりある。


一『Aは何プレゼントするんだ?』

「私は兄貴と違ってお金ないから買えなくて...私をプレゼント〜ナンチャッテ」

一『それはさすがにキモイからやめとけ』

「ハイ。」


冗談の通じなくなってしまった兄に

全力でキモがられる。


「イヌピーくんに似合いそうな可愛いお洋服に致しました。」

一『おお、奇遇だな。俺はバッグと靴にした。』


九井セット出来るねーなんて言われたが

兄貴からはブランド品で私からは

高校生でも手に入る価格の服。となると

かなりおかしい組み合わせだろう。


「兄貴。九井セットは出来るだけ辞めるよう伝えます。」

一『は?』


兄貴から逃げようとしたが阻止されてしまった。


一『まあ、これは俺からって絶対言うなよ。』

「多分バレるよ。」

一『はぐらかせ。』

「御意。報酬は?」

一『イヌピーの笑顔。』

「はい最高。」


兄貴と固い握手をし、見送った。


私は兄貴の分までイヌピーくんをお祝いしなきゃ。

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甘党 - 面白いですし、好き過ぎる! (2021年10月18日 10時) (レス) @page11 id: 577366e2a2 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 馬地の八重歯さんの小説どれも素敵で大好きです!応援してます! (2021年10月1日 18時) (レス) @page3 id: df78dab7d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:場地の八重歯 | 作成日時:2021年10月1日 15時

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