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「シゲ？家帰れる？」
「んー」
こんな酔っ払い放って帰るのもなぁ
「明日午後からだよね？俺んち来る？」
「行く…こやまんち…」
俺より少しだけ低い身長
俺を見上げて微笑むシゲに思わずきゅんとする
「はい、お水」
なんとかタクシーを拾って俺の家まで来た
タクシーの中でもシゲはベタベタひっついてきて、ほんとにシゲなのか疑った
「こやま…暑い」
「クーラーつけるね」
お酒も入って機嫌がいいのかずっとにこにこしてるシゲ
「こやまぁ」
「なーに？」
「俺のこと好きじゃないの」
「…え？」
シゲほんとどうしたんだろう
「ちゅーしたい。こやまと。」
「し、しげ？？」
「いーじゃん。今日クリスマスだし」
「そーゆー問題じゃないって」
「俺いい子にしてるもん。サンタさんきてもおかしくない」
「そ、そうなの？」
キスって…
誰かと間違われてんの俺…？
「手越とはいつでもするくせに。俺じゃダメなの？」
そういったシゲの顔にさっきまでのにこにこ笑顔はなくて。
手越とシゲは違うじゃん。ねぇ？
「手越はさ、その〜うん。違う」
「なにが？」
「なにがって」
「好きなの？手越のこと」
「そ、そんなんじゃない！！」
シゲがわかんないよ…
「もういい。なんかごめん」
「シゲ…」
「否定しないってことは手越のこと好きなんでしょ？あーもう俺勝ち目ないじゃん」
ペラペラと自分の想いを話すシゲはどこか寂しそうで、見てられなかった
「違う、シゲ違うよ」
「違うの？こやまさん」
「…。」
ちゅっ
「！？」
「俺はこやまのことがすきだよ」
笑ってるのに苦しそうで
俺もシゲのことすきなのに
言葉が出ない
「ソファ借りる。起きたら帰るから。」
「う、うん」
寝転んだらすぐに寝息を立てるシゲ
相当酔ってたもんなぁ
「シゲのバカ」
眠って聞いてないだろう彼にそう言い放った
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作者名：DAKO | 作成日時：2018年9月9日 4時
