第二十九話 ページ32
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「じゃあ聞くが、お前がもし同じ状況に至ったとき、味方に出来るのか?伊達程の男を」
武田くんの言葉に心の中で拍手をする。めちゃくちゃ正論だ。秀吉くんのあのコミュニケーション能力が、今こうして形に出ているのだと思う。
秀吉くんが旗印戦は頭を使ってやる、といつか言ってたけど、こういうことだったのか。
「しかし、あの伊達と組むとはね…」
「予想外…」
「これで秀吉の勝利は一歩全身」
『だね』
「さぁ?どうだろうか」
突如、勝つだろうという流れを乱して意見を出した黒田くんに、皆の視線が集まる。
「伊達はかなりの数を相手にしながら秀吉の安全にも注意を払わねばならない。そして相当消耗したあとに戦うのが、加藤清正。
加藤は今、体力を温存している。これは相当有利なはず。さあ…どうする秀吉」
『…………』
彼の言葉を受け取りながら画面へと視線を戻すと、秀吉くんは階段で追い詰められ、伊達くんも大勢の敵に囲まれ、しかも背中は壁だ。
と、その瞬間。伊達くんの壁の後ろから毛利くんが助けに入った。秀吉くんの方も、既のところで前田くんが棒を振り回して相手を蹴散らした。
「てんきゅー」
「うむ」
「うむじゃねぇわ遅いわ!」
「助かったから良いだろ」
「よし、行くぞ」
「うむ」
「前田と毛利も味方に着いたってのか!」
画面の前でズボンの裾を広げたが、見えないと榊原くんに座らされる。
井伊くん、ちょくちょくズボンの裾広げるけど、恒例すぎて何回か見たらなんだか可愛く思えてきたな。
「皆さん凄いですね…」
『うむ』
「お前、ただそれ言いたいだけだろ」
『……バレた?でもなんかさ、いいじゃんね』
そう言うと黒田くんに、は?というような顔をされる。むむ、気に食わない。
黒田くんに険しい眼差しを送っていると、後ろから織田くんと本多くん、そしてみやびちゃんの3人が教室に入ってきた。
「あのおふたりが…!」
『あ、みやびちゃんおかえり』
本多くんはなんか竹を持ってるけど……竹使って何してたんだろ?
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moka(プロフ) - 前田利家さん» コメントありがとうございます🥰💗面白いと言って下さってとてもやる気が出ますし、何より嬉しいです😭✨前田くんとの関わりも今後増やしていけたらいいな〜と思っていますので是非!! (2022年10月14日 20時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
前田利家 - 小説めっちゃ面白いです。私のおしは前田利家です! (2022年10月14日 14時) (レス) @page5 id: 4149d8455a (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - サナさん» わわっ!!ありがとうございますすぐに直してきます…!私も二人との絡みが欲しいなって思ってたのでこれから色々絡ませられるよう頑張ります!👍✨ (2022年9月29日 9時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
サナ - 明智くんの、武田くんが、武田うんになってます。上杉との(伊達も!)の絡みが欲しいです。でも、秀吉もいいですよねー。 (2022年9月29日 7時) (レス) @page47 id: cd10ddfe42 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - コメントありがとうございます〜!私は直ぐ秀吉くんと絡ませてしまう病気にかかっているので凄く嬉しいお言葉.....✨✨️これからも彼と絡むことは多くなりそうです笑 (2022年9月4日 19時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:moka | 作成日時:2022年9月3日 23時