21話 ページ25
迅サイド
「じゃあ今、この場にある機械が壊れないのはなんで？それと、この会議に戦闘員を隠しているのは？私はあんたのことを信用していないからね。」
やっぱり予知の通りだった。彼女はおれたちの事を信用していない。おれには彼女は過去を話したがらないが小南や宇佐美から聞いた話だと、本当は優しい子らしい。実際、おれたちの味方になってくれる未来は見えている。
「ああ。こちらとしても君をあまり信用するに値しないのだよ。」
「……そうね。」
彼女はそういって目を瞑って体中から光を張り巡らした。それは、会議室中の精密機械類に発せられたものだった。気付いたら彼女はタブレットを服の中から取り出して電子線で機械と繋げていた。
「そちらから話してもらう必要はないから信用されなくても大丈夫だけどね。」
この未来は見えていた。でも、彼女にこちらの事を教えるのはこれが一番早いのだ。おれたちが何か言うよりもこうやって自分で調べて貰った方が彼女にこちらの事は教えられる。彼女の生存率も上がって、こちらにもいい未来が見えやすくなるのだ。
「……。まあ、だいたい理解できたからもういいや。異能の力ではトリオン体だろうがなんだろうが関係ないからね。」
彼女は金に染まった髪の毛を手櫛を通してそういった。でも彼女の気が変わったのかなんなのか顔色が変わって会議室にいるメンツを見回した。
「まあ、信用していないとは言ったけど、そちらに多く情報を貰っちゃったからちょっとぐらい質問に答えてあげてもいいけど？」
彼女は青い目をぱちぱちさせてそういった。……そういえば小南と宇佐美からカラコンと聞いていたな。ついでに言うのならその髪の毛も染めているという噂があるらしい。染めたにしてもカラコンにしても地毛にかなり近い。やはり科学技術が発展しているというのは嘘ではないらしい。
「じゃあ、聞きたいんだけどさ。」
おれがそういうと彼女は露骨に嫌そうな顔をしていた。嫌われているのだろうかおれは。ちょっと傷ついてしまうな。
「元の世界に戻りたい？」
Aサイド
「元の世界に戻りたい？」
迅からの質問はそれだった。確かに戻ったら元の日常に戻れるけど、こっちの世界も斬新なものがあって面白いと思う。科学技術とはまた違ったものだ。
「べつに帰るけど、しばらくの間はここら辺さんさくしてようかなって思っているけど？」
「そうか。」
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彩華(プロフ) - コメントありがとうございます。暫く返信できなくてすみませんでした。そして、ありがとうございます。これから受験シーズンに近づいているので更新は蟻以下になりますがよろしくおねがいします (2020年11月21日 14時) (
レス) id: 0e1a2224ca (このIDを非表示/違反報告)
、 - とっても面白いです！！これからも更新楽しみ待ってます^_^ (2020年11月13日 1時) (レス) id: 914e0a1430 (このIDを非表示/違反報告)
ななち(プロフ) - 全話読ませていただきました。ストーリーも面白く、とても面白かったです。これからも更新頑張ってください。 (2020年11月6日 21時) (レス) id: e6a7dee876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩華 | 作成日時：2020年10月31日 0時
