◇． ページ12
石橋side
肌と肌がぶつかり合う音が響く｡
俺の下で Aさんが
可愛い声で鳴いてる｡
石｢っ…A､さん…っ！｣
あ｢ぁん…っ､そこ…あぁ…！｣
俺ので感じて､求めてくれる
Aさんは たまらなく可愛い｡
…もっと､俺だけを感じて｡
俺で､いっぱいになってよ｡
石｢Aさんっ…俺､もう…っ｣ﾊｧﾊｧ
あ｢ん…一緒､イこ…っ？｣ﾊｧﾊｧ
そして同時に果てると､
Aさんは俺に優しくキスをした｡
ｰ
あ｢今日も気持ちよかった｣ﾆｺ
石｢……｣
あ｢？石ば…｣
石｢…どっちが気持ちいい？｣
あ｢え？｣
石｢…旦那さん､と｣
シてる最中､
Aさんはあんまり
目を合わせてくれない｡
名前も､呼んでくれない｡
｢あの人への気持ちはもう冷めてるの｣
なんて言っておいて､
本当はまだ好きなんじゃないですか？
だから俺であの人を
重ねてるんじゃないですか…？
あ｢…石橋くんだよ｣ﾆｺ
石｢っ｣
あ｢石橋くんのが､気持ちいい…｣ﾁｭ
石｢…ズルい､ですよ｣
あ｢本当だよ｣
石｢…………Aさん｣
あ｢なぁに？石橋くん｣
石｢もう一回…シてもいいですか？｣
あ｢…ん｣
…こんなに好きなのに｡
あ｢ぁっ……は､ん…っ｣
石｢…っ…｣
愛なんてない､
ただの快楽行為をしていても､
Aさんの愛が いつかきっと､
俺だけに向けられるって信じてる俺は､
本当にバカだ｡
＊
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