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『……あの、日向くん。日向くんってバレー部だよね?』
次の日、学校にて私は、バレー部員のクラスメイト、日向翔陽くんに話しかけてみた。
なんと、日向翔陽くんは席替えをした現在、前の席に座っているのだ。
「そうだぞ! バレー部になんか用でもあんの?」
ばっと振り返りながら、元気よく声を発してくれた。
オレンジの癖っ毛が今日も元気いっぱい、日向くんの笑顔を明るく彩っている。
『うん、実はね、バレー部のマネージャーにきょ__』
「マネージャー!! まじで!!」
『う、うん……! まじで!』
日向くんが急に食い気味にくっかかってきたので、私はすこし椅子ごと後ずさってしまった。
そんな私に気が付かず、日向くんは目をキラキラ輝かせながら、私にずいっと顔を近づけてくる。
「天夜さんがマネかぁ、なんかすっげぇ仕事出来そう!!」
どこかオレンジ色に見える瞳に、困った顔をする私がゆらゆらと写っている。
何を言おうか迷い、口を閉じたり開いたりしている私を見ていると、急に私が消えた。
と思ったら、日向くんが目を閉じただけだった。
「……ううーん」
さっきまであんなにきらきらと笑っていたのに、急に唸りだした日向くん。
『……日向くん?』
私が伺うと、日向くんはぱちっと大きな目を開いて、爽やかに細め、笑った。
「翔陽でいいぞ! そうしたら俺も天夜さんのこと、Aって呼ぶ!」
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恋歌(プロフ) - きりんりんさん» はい!頑張ってください♪ (2017年12月20日 6時) (レス) id: 2a50b7073d (このIDを非表示/違反報告)
きりんりん(プロフ) - 恋歌さん» ツッキーーー!!たまらんですよね(ヽ´ω`)コメントありがとうございます!これからも精一杯いちゃいちゃを書けるよう、頑張ります!!笑 (2017年12月19日 23時) (レス) id: c0ce8872d7 (このIDを非表示/違反報告)
恋歌(プロフ) - ツッキー――!さいこーーー!頑張ってください♪ (2017年12月17日 17時) (レス) id: 2a50b7073d (このIDを非表示/違反報告)
きりんりん(プロフ) - 朝霧 弥海さん» ありがとうございます!!ツッキー素敵ですよね!!(*^^*)これからも更新がんばります!! (2017年11月26日 22時) (レス) id: c1ee71c743 (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 弥海(プロフ) - 凄く面白かったです!やっぱツッキーいいですね(*/∀\*)続き楽しみにしてます!! (2017年11月23日 22時) (レス) id: e6a4125704 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりんりん | 作成日時:2017年11月11日 16時