【番外編】こーるまいねーむ1 ページ12
*
事の始まりは、一本の電話だった。
『あれ、京治から電話だ……』
私のスマホがいつもと違う着信音を鳴らしてから、不思議そうに見ていた牛島くんは、私の言葉に肩をビクリと震わせた。
金曜日の放課後、委員会で学校を出る時間が遅くなったので、時間を合わせて牛島くんと一緒に帰ることにしたのだ。
「……出ないのか？」
『あ、うん。でる』
京治を待たせて続けてしまうのも申し訳ないので、私はさっさと出ることにした。
牛島くんが、穴が空きそうなほど見つめてくるのが気になるけど。
『……もしもし、京治？』
「……A、今どこ？」
『……ん？ 今？ 駅のすぐ側だけど』
「家までどのくらいかかる？」
『……え？ 家まで？ まだもう少し時間かかるよ』
「ふぅん」
ブツン。電話は一方的に、謎をたくさん残して切られた。
『……ん？ 何だったの？』
首を傾げながら、スマホをしまえば、牛島くんが満を持して口を開いた。
「あの梟谷の体育館に居た男からの電話か？」
『うん、親戚の赤葦京治っていう子なんだ』
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 487人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shafiratje(プロフ) - 一気に読みました!!! 凄く甘くて、時々酸っぱくて...。大好きなのは、キャラクターの感情の書き方が凄く上手で、こちらも胸が締め付けられるような感覚に襲われました。最後に幸せになるのも、一緒に幸せになれたんです。本当に素晴らしかった。ありがとうございます! (2018年8月7日 6時) (
レス) id: d7327a603d (このIDを非表示/違反報告)
草摩ソラ(プロフ) - 一気に読んじゃいました！素敵なお話ありがとうございました(*^^*) (2018年7月26日 21時) (レス) id: 6990e10e49 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 牛島くん、素敵でした！番外編また読みたいです！ぜひお願いします (2018年4月7日 8時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
きりんりん(プロフ) - 靖(やす)さん» 絵描きさんですか！自分、絵がすこぶる下手くそなので、絵上手な人は凄いなぁといつもしみじみ思っております笑。じれじれたまらんですよね！私も好きです(^^)/どんぴしゃ！！嬉しいです！！赤葦vs牛島、普段接点が無いので想像するのが楽しかったです笑 (2018年3月23日 20時) (レス) id: 11f19c1d32 (このIDを非表示/違反報告)
靖(やす) - はじめまして、私は絵描き(趣味程度に)でHQ描いてます。全作読ませていただきました！キャラたちの間のドキドキ感、じわじわ進展していく感じのハッピーエンドな話が好きなので、きりんりんさんの作品どんぴしゃでした^特にお気に入りは『赤葦vs牛島』です^バチバチ最高 (2018年3月17日 16時) (レス) id: 5f229b14c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きりんりん | 作成日時：2017年11月9日 19時
