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「……モテないよ、好きな人には好きだって事すら言えないしね」
『…………あれ、私の心読んだ?』
「口に出てたけど」
『嘘っ?!』
バッと口をおさえるも、もう手遅れだというのは百も承知。
至って冷静な顔で私を見据える京治が、再び埋めた話題を掘り起こした。
「正直、好きな人が抱きつかれてるのとか見ると、どうしようもなくなるし、年上の人だから俺には魅力に欠けるだろうなとか考えて自己嫌悪に陥るし」
淡々と語る口調に反し、どこか揺れる瞳は私をじっと見つめている。
『け、京治にも、好きな人居たんだ……。でも、大丈夫……! 京治ならきっと振り向いてもらえる! 姉として私が保証する!!』
ぎゅっと、握りこぶしをつくり、反対の手で京治の肩を叩いた。
「…………ありがとう」
どこか不満そうな京治。
私なんかじゃ元気でないかもしれないけど、京治は本当にかっこいいし優しいから、モテると思いますよ!
「…………これだからAは……可愛いんだよ」
ボソリ、京治が何かをつぶやいた。
『え? なんか言った?』
「何でもない」
さかさか歩き出してしまった京治を、私と、一連を黙ってきていた光太郎くんとで慌てて追いかけた。
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遅れましたが、京治くんとAちゃんとは一歳の年の差があります(ヽ´ω`)
そして、親戚とは言えども、遠目なのです。
お察しの通り、Aちゃんのが年上なんです。
余談でした(^^)/
きりんりん
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零月(プロフ) - 赤葦の片想いとか若様の天然故の不器用さとかあー!もー!言葉にできないくらい可愛いしカッコいい…凄くドキドキしたしきゅんきゅんしました!このお話最高です! (2017年11月19日 12時) (レス) id: 86a7555269 (このIDを非表示/違反報告)
きりんりん(プロフ) - かふぇらてさん» あの牛島くんですよおお……ありがとうございます!!(*^^*) (2017年11月11日 20時) (レス) id: 09e8ea326d (このIDを非表示/違反報告)
かふぇらて - あ、あの牛島さんがぁぁぁぁ可愛いすぎます(/ω\) (2017年11月10日 14時) (レス) id: f0a3b81de7 (このIDを非表示/違反報告)
きりんりん(プロフ) - 令さん» ありがとうございます!!他の作品も!!ありがたいです(*^^*)拙い文章ですが、きゅんきゅんして頂けたなんて、嬉しい限りです(^^)/ (2017年11月9日 17時) (レス) id: 09e8ea326d (このIDを非表示/違反報告)
きりんりん(プロフ) - ひまタイさん» 終わってしまったたなんて言ってもらえて嬉しいです!!ありがとうございます!また、お尋ねください(*^^*)続編も考えているので、よければそちらも!! (2017年11月9日 17時) (レス) id: 09e8ea326d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりんりん | 作成日時:2017年10月29日 19時