45皿目 ページ3
*
白布くんの、私を射ぬこうとしているんじゃないか、というほどの眼力に、私はもうタジタジだった。
白布くんが、あの白布くんが私のことが好き？
『……え？ え？？』
混乱して、目がぐるぐると回る私に、白布くんは冷静な、でも熱の籠もった声をぶつけてきた。
「返事は今すぐにはいらない。どうせ、駒米のことだから、そういうこと考えて来なかったんだろ？」
図星だった。
私が曖昧に頷くと、白布くんが私にずいっと顔を近づけてきた。
そして、目を細め、にやりと口が弧を描く。
「俺のことで、散々に悩んじゃえば良いんだよ」
『…………っ！！』
＿＿ここに来て急に意地悪な白布くん？！
私が慌てて白布くんから距離を取ると、びっくりした顔でぼそっとつぶやく。
「意識するの、遅すぎでしょ」
そんなのも耳に入らないくらい、私の頭は混乱でぐっちゃぐちゃで、訳もわからず顔が赤くなって。
「そういうことだから、よろしく」
白布くんは言いたいことだけ言って、清々しく立ち去った。
何だ何だ、私だけなんだか置いてけぼりな気がするんだけど。
『……ちょ、ちょっと、どうしよう』
ベットの上。膝を立てて、顔を伏せる。
今でもなお、ひんやりとした保健室の空気にさらされた耳は燃えているみたいに熱い。
どうしよう、告白なんて縁がない生活送ってきたから、どうしたら良いか本当に分からない。
白布くんのことは、もちろん好きだけど、付き合うとかそういうのじゃない。気がする。
でも、友達でいたい。まだ仲良くしていたい。
どうしよう。どうしよう。
これは、わがままなのかな。
＿＿ガラリ、と。保健室のドアがスライドする音で、私は混乱の沼から頭だけを抜き出した。
「駒米ちゃーん、だいじょぶ＿＿って、どうしたの！？」
『て、天童さぁん………』
飄々としてて表情の読めない天童さんの顔を見た途端、私はどこからともなく涙を溢れさせていた。
『私には、人生のハードルが高すぎます……』
「え、ええ？ ちょっと、話が読めないんだけど……」
ベッドの側のパイプ椅子に、変な座り方で座る天童さん。
珍しく、本当に困ったらしい口調だ。
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きりんりん(プロフ) - 道化師さん» ありがとうございます！！言葉選び……そこまでしっかり読んでくださってるのですか！！嬉しいです！！ありがとうございます！！( ；∀；) (2018年5月27日 14時) (
レス) id: ab681eea32 (このIDを非表示/違反報告)
きりんりん(プロフ) - ねこ。さん» ただいま帰りました！ありがとうございます！！とても嬉しいです……これからも頑張ります……！！(TдT) (2018年5月27日 14時) (レス) id: ab681eea32 (このIDを非表示/違反報告)
きりんりん(プロフ) - 雪音さん» 無事帰ってこれました！ありがとうございます！これからもよろしくお願いします(*^^*) (2018年5月27日 14時) (レス) id: ab681eea32 (このIDを非表示/違反報告)
きりんりん(プロフ) - 彩夏さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！(*´∀｀) (2018年5月27日 14時) (レス) id: ab681eea32 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ。 - お帰りなさい！！私はこの作品と作者様が大好きです！！自信を持ってこれからも頑張って下さい！！ (2018年5月27日 12時) (レス) id: 8444393bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりんりん | 作成日時：2018年4月4日 23時
