#悪魔 ページ12
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「その反応はいるのね！」
「まさかお前に慕う奴が居たとはな…、そのせいで任務に支障が出なければいいが」
それは貴方も一緒でしょ！
という言葉を飲み込んで、私は笑みを浮かべて必死に誤魔化す。
「私に好きな人なんていませんよ！予想外な質問に驚いただけです！」
「では何故そんなに頬が真っ赤なんだ？」
「えっ」
ひた、と指の腹で顔中を触ると、そこがいつもより熱を帯びていることに気が付いた。
うそ、やば、バレた？
どうしよ何か言って誤魔化さないと……
「Aちゃんの好きな人、分かっちゃった」
「ええっ！？」
「それはずばり…………
______竈門炭治郎くん、でしょう？」
妹想いでいい子よね〜！と、無邪気に笑う蜜璃さん。
面白いことを聞いた、と言わんばかりに鼻で笑った伊黒さん。
「ちが、いますよ？」
思わず、否定する声が震えた。
それを図星を突かれたと捉えたのか否か、善意しかない言葉が出てくる。
「照れなくってもいいのよ？私たち、二人のこと応援してるから！」
「いや、あの、」
「何かしら？」
「…………どうして、そう思ったんですか？」
……薄々気付いてはいた。
だけど、それを信じたくない自分がいた。
どうか違っていてくれと願う自分がいた。
私は、
「だって、杏香ちゃんがそう言ってたんだもの」
その名前が出ることを、恐れていたんだ。
平気な顔して嘘を吐く
このときばかりは悪魔に見えてしまった。
「(………ホントに最悪)」
私が炭治郎を好いていることは、もう柱の間で広まってしまっているとのこと。
私に弁解させる余地を無くそうというのか？
………杏香は私を嫌っている。
もし彼女がそう意識していなくとも、している行動からはそうとしか感じられなかった。
「(仲直りなんて甘い考えは、もう捨てよう)」
やられた分はやり返す。
いつまでも黙ってるわけにはいかねぇんだよ。
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Runa - 紅乱さん» 一気読みだなんて！めちゃくちゃ嬉しいです！杏香をそのように言ってもらえありがとうございます！！ (2020年1月18日 11時) (
レス) id: e03723cf47 (このIDを非表示/違反報告)
Runa - 永久さん» 最後までお読み頂きありがとうございます！！貴方様のコメントで泣きます！！！！！ (2020年1月18日 11時) (レス) id: e03723cf47 (このIDを非表示/違反報告)
永久(プロフ) - 完結おめでとうございます！！もう本当に！！泣きます！！！！！ (2020年1月17日 17時) (レス) id: 75d8805815 (このIDを非表示/違反報告)
紅乱 - 今日見つけて一気読みしてしまいました！杏香ちゃん良い子すぎて泣ける…… (2020年1月16日 21時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
Runa - 雫さん» それなあああです！！こんな親友私もめちゃ憧れます！ (2020年1月16日 18時) (レス) id: e03723cf47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Runa | 作成日時：2019年12月5日 23時
