#鬼の集団 ページ32
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「無惨について、知ってることを話して」
とある日の任務中。
怯える女鬼の頸に刀をかざすと、彼女はビクビクと震えながら首を振った。
「知らないッ、何も知らないッ、私はいきなり殺されかけたの！！」
「誰に？」
「お、男の鬼よ。あの方ではないわ。ねぇ、もう全部話したから殺すのだけは…！！」
涙を流しながら許しを乞う彼女に、無慈悲と分かっていながら刀を振るう。
頭部がゴロゴロと土の上を転がり、私は目を背けた。
「無惨ではない…、じゃあ十二鬼月がこの近くに？男ってことは猗窩座もあり得るのか…」
刀を鞘に戻し、手を顎に当てて考える。
今回来た村は既に半壊状態だった。
今斬った鬼も、恐らくやられてしまった元住人。
先に下の階級の隊士が来たとはいえ、被害が大きすぎる。
鬼は群れないことを前提に考えれば、敵対した鬼は相当の手練れか十二鬼月のどちらか。
「それにしても…鬼、多すぎね？？」
斬っても斬っても湧いてくる鬼。
ここは鬼の村ですか？？
「女…殺ス…殺ス……！！」
「本当に、群れないんじゃなかったの？」
弱い鬼ばかりで平気だけど…、
これは並の隊士では数に押されちゃうかな。
…ん？
待てよ、そういえば前にもこんなこと……
はたと記憶を巡らせると、ドシンという血を鳴らすような大きい足音が耳に入った。
刀を抜くと、私の何倍も大きい成人した男のような姿の鬼が現れる。
『もう全滅させたと思ったが…まだいたのか』
「……そういうことね」
猗窩座と闘った時に現れた、謎の鬼の集団。
その中に紛れ込んでいた、一際大きい鬼がコイツだった。
恐らく、' 血鬼術を操る鬼 'だ。
「アンタさ、私が猗窩座と戦ってるときに鬼の集団引き連れてきた奴だよね？」
『猗窩座様…？まさかお前、あのときの！？』
当たりだ！
どうせ杏香と美樹さんに仲間を全滅させられ、泣く泣く逃げ帰ってきたんだろう。
血鬼術は多分、鬼を操るとかの類い。
『クソッ、もう死んだと思ってたのに…！』
「残念だったね？」
『うぐぐ……お前ら！！この女を殺せ！！俺が逃げるまでの時間を稼ぐんだ！！』
そう鬼が雄叫びを上げると、前方から何十体もの鬼が目を光らせて現れた。
中には鎌や包丁などの武器を持った奴もいる。
「うひゃあ…まだこんなにいた……」
これは流石に疲れそう。
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Runa - 紅乱さん» 一気読みだなんて！めちゃくちゃ嬉しいです！杏香をそのように言ってもらえありがとうございます！！ (2020年1月18日 11時) (
レス) id: e03723cf47 (このIDを非表示/違反報告)
Runa - 永久さん» 最後までお読み頂きありがとうございます！！貴方様のコメントで泣きます！！！！！ (2020年1月18日 11時) (レス) id: e03723cf47 (このIDを非表示/違反報告)
永久(プロフ) - 完結おめでとうございます！！もう本当に！！泣きます！！！！！ (2020年1月17日 17時) (レス) id: 75d8805815 (このIDを非表示/違反報告)
紅乱 - 今日見つけて一気読みしてしまいました！杏香ちゃん良い子すぎて泣ける…… (2020年1月16日 21時) (レス) id: 649e22ca45 (このIDを非表示/違反報告)
Runa - 雫さん» それなあああです！！こんな親友私もめちゃ憧れます！ (2020年1月16日 18時) (レス) id: e03723cf47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Runa | 作成日時：2019年12月5日 23時
