私が牛乳を飲む理由【北信介】

17パック ページ18

朝練も終わったのか、北くんが教室に来た。



席替えも何度かして、私は今は北くんの隣…ではなく、結構遠いところになった。

でも、北くんはたまに話しかけに来てくれる。

北「さっき朝練見とったよな。

なんや用事でもあったんか？」


『ううん。たまたま通りかかったから。初めて見たけどすごいね、バレー部。

私もなんか部活入ってたら良かったなって思っちゃった。』



そう言って牛乳にストローをさす。


北「…なあ、A東京来たりとかできるか？」



『え？東京…？いつ？』



北「年明け。」



『年明けなら、家探しに行かなあかんから東京行けるけど…なんで？』



北「春高見にけえへん？俺、最後の大会になるんやけど。



Aに見に来て欲しいねん。」




『…分かった。行く！応援しに行く！』



北「！ほんまか！…ありがとう。」




北くんが誘ってくれたんだ。

大学に通う家を探しに行かないかんかったしちょうどええ。


北くん、高校でバレー辞める言うとったし、

最後くらい、見たい。









『ってことでアランくん！ルール教えてや！』


ア「俺には勉強教えてや…」

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