音信不通だった恋人[諸伏 弟]

４話 ページ5

『ところで公安に入ったっきり連絡が取れなくなったのはどうしてかなあ？お二人さん？』

降「え、僕も入ってるのか？それ」

　『入ってるに決まってんだろ？？2人と連絡がつかなくて私ら4人ガチで心配したかんな！？』


お前らはバカだと言いながら零の肩を両手でガシッと掴んで前後に揺らすがびくともしないので諦めて離す
萩の見舞いの時にあったっきり連絡が取れなくなって
公安に配属されたのは知ってたけど

急に2人の生死も何も分からなくなって軽くパニックになった。あの時班長が正気に戻してくれなかったら私公安に殴り込みに行くとこだったな


　『とりあえず、教えてくんない？何してたのか』

景「ちょっとここで話すのは危ないからゼロの家で話さない？」

　『ヒロの家が良かった』

景「今死 んだ事になってるから家行けないんだよね」

　『ちょっとまってなにそれ』

降「それも後で話すからさっさと乗ってくれ」

　『なんか凹んでね(ﾍｺ)』

景「ゼロがまた危ない運転したんだよね〜」

　『何も聞かないでおくね』


零の車に乗ると知らない匂いがした、もしや女か？？零にも春が来たのか？？

降「なんだ、こっちガン見して」

　『この車知らない匂いする』

降「お前犬か？」

　『うるさい』

景「まあまあ2人共」

　『ヒロの犬にならなりますよ私』

降「頭のネジ飛んでるなお前」

　『うるせえ前見ろゴリラ』

降「今ここでお前を引きずり降ろしてもいいんだぞ？」

　『ヒロが私を守ってくれるよ、ね？ヒロ？』

景「いくらゼロでも許さないよ？」

この感じが久しぶりだな、くだらない話をしてくだらない事で口喧嘩して
また会えてよかったって思う、班長達に会ったら言わなきゃな2人に会えたって

景「どうしたの？そんな顔して」

　『いや、また会えてよかったなって』

景「やばいうちの彼女本当可愛い」

降「お前ら2人ここで降ろしてやろうか」

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