音信不通だった恋人[諸伏 弟]

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『桜井教場気をつけ！』


昨日の殴り合い事件の後の朝

微妙な時間に寝たからめっちゃ眠い
今から走り込みだから、目ぇ覚めるかな…

桜「マラソン始め！」


教官の一言で私達は走り出す。やっぱり零達とおんなじ教場がよかった…全然楽しく無い

春は警察学校には入学しなかったから…私一人ぼっちだ

はあ、いっその事男装でもしてやろうかな…








午前の授業が終わって昼食の時間になる

食堂は男女共同だから2人と会える唯一の時間


　『ヒロ！』

景「A！」

　『久しぶりのヒロだ…もう…ちゅき』

景「はいはい、でも、俺らが付き合ってるなんてバレちゃダメだからな？」

　『わかってるって！、ところで零は？』

あそこ と言ってヒロが指をさす

そこには昨夜殴り合った人と会話をする零が居た


アレは仲良くしてるのかな？だったら私としては嬉しいんだけど

にしてもあの襟足の長い人の周り女子まみれじゃん

なんだあの女子達、恋愛しに来てるの？


景「声出てるよA」

　『え…』

景「襟足からずっと口に出してたよ」

　『き、聞こえてないといいなぁ…』

景「まぁ、結構周りがうるさいから聞こえてないと思うよ」

　『そーだよね！』


暫くヒロを堪能してると声をかけられる


降「いるなら声かけてくれてもいいじゃ無いか」

　『人と話してたから』

降「まぁ、そうだな」

景「ゼロってば昨日ちゃんとAが部屋に戻れたのかって心配してたんだよ？」

　『子供じゃ無いからそれは無い』

降「この前迷子になったの誰だよ」

　『私っすね…いやぁ零さんとヒロさんには本当助かってますぅ』


そんな事より と、私が話す

　『零、その容姿でなんかいざこざに巻き込まれたりしてない？また喧嘩とかしてない？』

降「してない、それよりAの方が心配だ」

景「そうだよ、Aは他の女の子達にいじめられてない？いじめられてたらその子達許さないよ？」

　『ヒロさん怖いっすよ


今んとこ無いよ、他の子達に一線引かれてるだけ』

景「それはそれで心配なんだけど！」

　『まぁ、害がないだけマシでしょ』

それじゃ と言って席を立つ

周りの女子の目がそろそろ怖いからね

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