お世話係、しばらくは。 ページ12
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
…確かに私はお世話係ですけど
そんな事まで引き受けるなんて
一言も言ってませんけどね？
ニコリと微笑みながら１人と１匹を見る。
さっきまで腕の中に居た櫻井犬は、すすす…と雅紀くんの傍に近寄り。
雅紀くんは飛び起きるとソファの上で正座をして背筋を伸ばしていて。
櫻井犬は雅紀くんの横で綺麗なおすわりを披露していて。
潤くんは相変わらずソファの肘かけに凭れかかり、右手で顔を隠しながら両肩を震わせて堪えていた。
pipipi………pipipi………
その音にビクッと体を揺らしたのは、私だ。
この話の続きは後で！とビシッと１人＆１匹を指差して、スマホを置いてた寝室に向かう。
寝室のドアを閉める前に、
「「超こえぇんだけど！」」
っていう声は聞かなかった事にした…。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
…もしもし。
なんの話ですか…。
翔くんの事ですよね？
「相変わらず
お仕事は順調のようで」
…どうしてココなんですか？
他にもありますよね？
「お仕事ですから
頑張って下さいね？
頼りにしてるんですから」
…ホント性格悪いですね。
あんなキラキラした人達に
本気で惚れたらどうするんですか？
「それは貴女と
彼等次第ですから
私からは何とも言えませんね…
お互いの為にならない関係なら
無くなっても困らないでしょう？
お互いの為になる関係なら
私も色々と考えようと思いますよ」
…分かりましたよ…。
とりあえず、落ち着くまで。
それまではココで良いですよ…。
「そう言ってもらえると有難い」
頼りにしてますよ、の言葉で通話が切れた画面を暫く見つめたままでいると、じわじわとイライラが募ってくる。
ガンッ！！！
ベッドにスマホを投げつけたのに、バウンドして壁に強めに当たってしまう。
リビングから微かに聞こえていた声がピタッと止まり。
カシュカシュ、と躊躇いがちな引っ掻く音がドアから聞こえて。
「………大丈夫か？」
櫻井犬の心配そうな声がドアの向こうからした。
そうだった。
聴覚、鋭くなってるんだった…。
「………おい、A」
優しく呼ばれた自分の名前に。
その声に。
ちょっとグッときたのは、秘密だ…。
in the case of red 2→←お世話係、疑問が残る。
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黒衣(プロフ) - dswkmaiさん» コメントありがとうございます！わぁぁ！嬉しいです( 〃▽〃) 「今までにない感じ」←コレ最強に嬉しいです！楽しんで頂けるように頑張ります！( 〃▽〃) (2016年6月16日 23時) (
レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
dswkmai(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく見させて頂いております！ドキドキ感とワクワク感が今までにない感じでとっても面白いです！これからも楽しみにしております!!!! (2016年6月16日 22時) (レス) id: 4b4ca81c6c (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - カリンさん» わぁぁ！ありがとうございます！！コメント嬉しいです！( 〃▽〃)楽しんで頂けたなら嬉しさ倍増♪頑張ります！ (2016年6月13日 7時) (レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - はじめまして！一気に読ませていただきました！とっても面白い！！そして、みなさま可愛すぎ！更新、楽しみにしてます！ (2016年6月13日 0時) (レス) id: 2f19a53cbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒衣
| 作成日時：2016年5月21日 1時
