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オレから離れて寂しかったの？
だからオレの愛称を名前にしたの？
その答えを言うのは、オレから離れて行って、オレと顔を合わせる機会を減らして、Ｏ地区の中で唯一無二の存在になっちゃったキミが言うのが筋なんじゃない？
とか思うのに。
早く言わせたいから答えを言ってしまいたい、早く聞きたいからオレから聞いてしまいたいっていう気持ちばっかりがどんどん募って仕方ない。
「…………」
「…………」
『ばうっ！』
オレが一歩ずつ近づいて行っても、俯いたまま動こうとしないA。
巫女用の服をきつく握りしめてしまってる手を取って、オレの手で包んでみても動かない。
言わせないで、聞かないで、とか思ってるんだろうけどさ。
そんなの、許さない。
「…………」
「…………」
『くぅん？』
思い切って抱きしめてみた。
全然逃げないし動かないまま。
固くしてる体をほぐしてやりたくて、背中をぽんぽんと軽く叩いてみれば、すっと力が抜けたのが分かった。
「Aがコッチに来る前にこうしてたら、ちょっとは変わってたかな」
「…………」
「ねぇ、なんか言ってよ」
「…………」
「なんも言ってくれないと、オレばっか超恥ずかしいじゃん！」
「恥ずかしい、んですか？」
「そりゃそうだよ！好きなコ抱きしめてんだから照れるし恥ずかしいに決まってんじゃん！」
言葉にしたら、もっと恥ずかしい。
思わずAの頭に自分のアゴを乗せてみたら……Aの頭頂部がどんどん温かくなってくるのが分かって。
思わず体を離して顔を覗き込んだ。
「え、真っ赤」
「！！」
「え、超かわいい」
「ちょ」
「え、なに」
「やっ」
「んもぅ！こんなかわいいとか反則！今までずーっと損してたじゃんオレ！」
思わずぎゅうぎゅうに抱きしめたオレに、Aはやっと反応してくれて、腕の中でもがもがしてるのも超かわいい！
「あ〜〜〜〜〜」
「な、なんですかっ」
「ダメだなコレ〜〜〜〜〜」
「な、なにがですかっ」
「うん、ダメだなダメ、ダメだよダメ、間違いなくダメなんだけど〜〜〜〜〜」
相変わらずもがもがしてるA。
きっとオレが何考えてんのか気付いてない。
「ちゅーしていい？」
「……えっ」
「ってか、しちゃうけどね」
「えっ、まっ……」
初めて触れたAの唇は。
思ってた数百倍は甘かったんだ。
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黒衣(プロフ) - pandakoさん» コメントありがとうです^^ こんな訳分からんお話を大好きだと言って頂けるなんて…！ありがとうです！書いてる私が迷子になってたのに(笑) そして勝手に私祭り(笑) なにしてもらえるんだろ〜？(笑) こちらこそいつもありがとうです！(*'ω'*) (2019年6月19日 2時) (
レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
pandako(プロフ) - どうしましょう。大好きなお話しが終わってしまいました(´；ω；`)寂しい気持ちを埋めるためには、"勝手に黒衣さん祭り"を開催しなければ！寝る間を惜しんで祭りに突入です(*≧ω≦)いつも素敵なお話しをありがとうございます。 (2019年6月18日 14時) (レス) id: 84ef7d4572 (このIDを非表示/違反報告)
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