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「翔ちゃん」
「ん？あれ、もうそんな時間？」
「あれ？ニノ？」
珍しく白衣なんか着ちゃってるニノが、オレのラボの入口から翔ちゃんを呼んでいた。
相変わらずの猫背、かかとを引き摺るみたいにしながらオレらの前まで来ると、いつもみたいな人懐っこい微笑みを見せて……オレをじっと見た。
「な、なに……」
「あんた、ちゃんと飯食ってんすか」
「え、飯って……え、あれ、どうだっけ」
「はぁ……相葉さんさぁ、その集中し始めると飯とか忘れるの、そろそろどうにかしなさいよ」
「え、えへへ……」
「翔ちゃんも翔ちゃんよ？」
「え、俺？」
「相葉さんに差し入れ持ってきたんなら、先にソレ言って飯食いながら話せば良かったでしょうが……ほんっとあんたら」
「あ！そうだった！忘れてた！」
「え、マジ？翔ちゃんご飯持ってきてくれたの？めっちゃ嬉しい！」
「色々頑張りたいのは分かりますけど、あんた体が資本なんですからちゃんと飯食いなさいよ」
なんだか今日はニノのツッコミが冷静で、怖さマシマシ……。
いっつもだったらオレとニノがワーワーギャーギャーして翔ちゃんがめっちゃ笑う、みたいな感じなのに〜。
なんだろ、ご機嫌ナナメかな？
あれ……でも、なんか、ちょっと
「翔ちゃん、借りますよ」
「そうだったね、ごめんニノ」
「まったく……抜け出すの止めてもらえます？探す方の身になって下さいよ……」
「ははっ、まぁまぁそう言うなって」
「おじさん、待ちくたびれてそろそろ寝ちゃいますよ」
「えっ、それはダメだ！ゴメン雅紀！俺もう行くわ！」
「え、あ、うん、分かった！」
「じゃあ相葉さん……また、ね」
「うん！ニノも頑張ってね！」
「ワタシはいつも頑張ってますから安心して下さいよ……さて、翔ちゃん、行きましょ」
「じゃあな、雅紀！」
ニノと翔ちゃんの背中を見送りながら、さっき持った違和感が残ってて。
でも、ニノと翔ちゃんとキャッキャしたこととか、翔ちゃんの差し入れがめっちゃ美味しくって幸せな気持ちになったこととかのお陰で。
それはキレイさっぱり忘れちゃって。
今回Ｏ地区に新しく持っていく機材の最終確認と、乗ってく予定のシップを調整することに、時間も忘れて没頭することが出来たんだ。
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黒衣(プロフ) - pandakoさん» コメントありがとうです^^ こんな訳分からんお話を大好きだと言って頂けるなんて…！ありがとうです！書いてる私が迷子になってたのに(笑) そして勝手に私祭り(笑) なにしてもらえるんだろ〜？(笑) こちらこそいつもありがとうです！(*'ω'*) (2019年6月19日 2時) (
レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
pandako(プロフ) - どうしましょう。大好きなお話しが終わってしまいました(´；ω；`)寂しい気持ちを埋めるためには、"勝手に黒衣さん祭り"を開催しなければ！寝る間を惜しんで祭りに突入です(*≧ω≦)いつも素敵なお話しをありがとうございます。 (2019年6月18日 14時) (レス) id: 84ef7d4572 (このIDを非表示/違反報告)
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