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……
………
…………。
ここは、夢の中か遠い記憶か。
気が付けば、見知らぬ場所に立っていた。
理解しているのは、ここが高い場所だということ。
そして、肌を撫でる空気の動きからここが「外」であることと、管理された
時間は分からない。
自分の周囲は暗いけれど、それは俺が生きる世界では当たり前の事だから、大した問題ではない。
見下ろせば、多くのライトに照らされた楕円形の平坦な広いスペースがあり、そこを忙しなく動く多数の人間らしき物体と、その平坦なスペースを取り囲んでいる少し高い場所に並んだ数多の椅子が見える。
何をする場所なのか……
こんな場所は資料映像でも見た記憶が無いけれど……
それにしてもこの椅子の数……ここは集会でも開く場所なのか……こんな数の人間を集める場所など何に使うのか……
一瞬、空気の動きが強くなり、それに誘われるように後ろを振り向けば、そこにも見た事のない景色が広がっている。
かなり離れた場所に、凸凹したブロックのような黒い塊と、それを彩るような嵌め込まれた宝石のような小さな幾つもの光が見える。
形状で言えば、
あんなに凹凸がハッキリしていただろうか……俺が普段から目にしているものは、もっと形の崩れているものだし、光の粒なんて無かったはずだけれど……
何故か吸い込まれてしまいそうな気持ちになって、楕円形の方に体を向けながらしゃがみ込めば。
不思議な気持ちばかりが俺を襲ってくる。
高揚感にも似た。
高い緊張感でもあり。
足元から蝕んでくるような焦燥感でもあり。
言葉にするには難しいような不安でもあり。
何故ここにいるのかという気持ちと同程度の、やっとここに来れたという期待や憧れにも似た気持ち。
これは夢なのか、遠い記憶なのか……
「翔ちゃん」「翔ちゃん」
「翔ちゃん」「翔さん」
俺を呼ぶ声がすぐ近くから聞こえる。
気が付けば、見知った顔が４つ。
初めて見る瞳をしていた。
その瞳をキラキラと輝かせている４人を見ながら。
きっと俺も同じ顔をしてるんだろうな、と。
確信に近い自信を持っているのは何故なんだろう。
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黒衣(プロフ) - pandakoさん» コメントありがとうです^^ こんな訳分からんお話を大好きだと言って頂けるなんて…！ありがとうです！書いてる私が迷子になってたのに(笑) そして勝手に私祭り(笑) なにしてもらえるんだろ〜？(笑) こちらこそいつもありがとうです！(*'ω'*) (2019年6月19日 2時) (
レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
pandako(プロフ) - どうしましょう。大好きなお話しが終わってしまいました(´；ω；`)寂しい気持ちを埋めるためには、"勝手に黒衣さん祭り"を開催しなければ！寝る間を惜しんで祭りに突入です(*≧ω≦)いつも素敵なお話しをありがとうございます。 (2019年6月18日 14時) (レス) id: 84ef7d4572 (このIDを非表示/違反報告)
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