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「気にし過ぎじゃない？」
そう言い放って俺の部屋を出て行った昨夜の潤に「せっかく話したのになんだよ！」というモヤモヤも抱えつつ仕事に勤しむこと数時間。
まるで頭の上から魂が抜け出てるような……そんな幻覚が見えてきそうな状態でＰＣ業務を進めてる雅紀を横目に、俺は俺で来週の面接についての打ち合わせを進めていた。
「最終決定は翔がするんだな」
「なに、菜々緒、やりたいの」
「いや、信用してるからいい」
書類選考を通した今回の面接者一覧を眺めていたら、気付けば菜々緒がAさんのページで手を止めていた。
「……どうした？」
「……いや、なんでもない」
「……そ？」
なんでもないと言いつつも、彼女の写真と職歴に何度も目を配らせ……眉間に皺を寄せてる様などまるで女王様といった風格。
あまりに彼女のシートに目を止めたままだから、一瞬コイツも知り合いなんじゃねえだろうな？と不穏な考えが頭をよぎったものの。
探りを入れてみても、そんな雰囲気は感じられず、どうして目を止めているのかと猶更不思議に思う。
「翔」
「なに」
「面接は……アイツもか？」
「……あぁ」
菜々緒がチラッと目線を向けたのは、尚もＰＣの前で抜け殻と化している雅紀で、あんな状態で連れてって役に立つのか？と菜々緒の鋭い目が言っている。
まあね〜、思うよな〜。
ここのところ、俺並みに働いてる雅紀。
最初のうちは「帰りたい！」「目が痛い！」と騒いでいたけれど、業務の進捗を確認しては溜息をついて静かになるのを繰り返し。
今も口を開いたままＰＣに向かっている。
いつもならさ〜、こんな状態の雅紀を連れてくより……って思うんだけど。
ウチを受けることを秘密にしてるAさんと、それに気づいてない雅紀を面接会場で鉢合わせさせたら面白いんだろうな、と。
どうしても思っちまうワケで。
それに、雅紀の「なんかイヤ」とか「イイと思う」っていう直感みたいなモンを信頼してる俺もいるっていうのが正直なトコ。
「面接終わったらちょっと休みでもあげようか……そろそろ雅紀、泣いちゃいそうだし」
「そうしてやってくれ……私もアレがあのままでは困る」
「ケーキでも買ってこようかな」
「……私が行こう」
面接まで、あと数日。
吉と出るか凶と出るか。
楽しみで仕方ない俺がいる。
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黒衣(プロフ) - 結城さん» 楽しんで頂けているようで嬉しいです！ちょいちょいすれ違うのがこのふたりの醍醐味と申しますか(笑) 早く気付いてくれると私も楽なんですけどね(笑) (2018年5月12日 18時) (
レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 2人のすれ違いの関係にニヤニヤしてます！早く惹かれ合ってることに気付かないかな〜(〃ω〃) (2018年5月11日 7時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - あいさん» レス遅くなりました…(汗) 智くんも背後霊ですからね…ふふふ。翔さんの想定外、フリーズしたりアワアワしたりムスッとしたりしてるのを想像するとそれだけで…えへへ(*'ω'*) ニノちゃんのこのキャラも好きなので、楽しんで頂けて嬉しい〜！ (2018年5月3日 17時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 大野さんと主人公ちゃん、何かあったの？翔さんの想定外についていけてない姿を想像するだけでウフフフフッ(*´∇｀*)そして、ニノちゃん可愛いよ〜知ってるよ〜今悪魔してるけど(笑) (2018年4月23日 12時) (レス) id: cdabb1149e (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» ワタワタしてる翔さん、想像するとめたくそ可愛いですよね…私ニマニマしながらカタカタしましたもん(笑) めぐぽんさんに続き楽しんでもらえるように頑張らねば！( ｰ`дｰ´)ｷﾘｯ (2018年4月17日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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