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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「潤」
「どうしました？」
自室に引っ込んで書類確認をしてても、気がかりなのは、やっぱり彼女の事で。
珈琲を持ってきてくれた潤を思わず呼び止めてしまった。
「あのさ、Aさんのことなんだけど」
「Aさんがなにか？」
「……は？」
キョトンとした顔して俺を見る潤。
いやいやお前……。
「……なんで名前で呼んでんの」
「あぁ、そんなこと？」
「そんなこと、って」
「翔さんが偽装中はお互いに名前で呼びましょうと提案してたでしょう？普段から名前で呼ぶ癖をつけておかないと有事の際に困るかと思いまして」
「いや、まぁ、そうだけど」
「むしろ翔さんこそ、どうしてまだ苗字呼びなのかの方が疑問なんですけど」
湯気の立つカップを俺のデスクに置いて、代わりに空になったカップを手に取った潤は……クスッと笑って悪戯っ子みたいな表情を浮かべた。
「それに、Aさんに堅苦しいのやめてってお願いされたら聞かないワケにいかないし？」
「……は？」
「将来的に翔さんの隣に並ぶだろう相手は、味方にしておいた方がいいと判断しただけ」
「……は？」
「もし翔さんに靡かなかったとしても、俺に靡くようなら都合がいいでしょ」
「都合、って、お前……」
……いや、俺、失念してた。
潤の物言いを咎めようとしたところで、結局は俺も同じ穴の狢。
彼女を自分の都合で使おうとしてることに変わりはない。
潤は釘を刺してるだけだろう。
彼女は、俺が駒にしようとしてる相手。
ならば、彼女を味方にしておいた方がいい……そう思われるように振舞わなければならないし、俺の思うように動かなかったとしても潤の手元に置いておくことで使いようはある……。
「ところで翔さん」
「……ん？」
「Aさんのことで話があったんじゃないの？何か気になる事でも？」
「……あぁ」
彼女に対しての感情に若干のモヤモヤを残しつつも、俺が持ってる疑問を潤に投げかけてみれば、自分の顎を触りながら考える人スタイルの潤は本日も超絶イケメン。
目ヂカラ強過ぎて怖がられる時もあるコイツが、本当は優しいし面倒見もいいし世話焼きだし細かいところにもよく気が付くやつなんだよな〜と、まるで自分のことのように誇らしい気持ちになる不思議。
◆3→←◆彼女がやっぱりご機嫌ナナメなワケ (2018/02/02)
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黒衣(プロフ) - 結城さん» 楽しんで頂けているようで嬉しいです！ちょいちょいすれ違うのがこのふたりの醍醐味と申しますか(笑) 早く気付いてくれると私も楽なんですけどね(笑) (2018年5月12日 18時) (
レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 2人のすれ違いの関係にニヤニヤしてます！早く惹かれ合ってることに気付かないかな〜(〃ω〃) (2018年5月11日 7時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - あいさん» レス遅くなりました…(汗) 智くんも背後霊ですからね…ふふふ。翔さんの想定外、フリーズしたりアワアワしたりムスッとしたりしてるのを想像するとそれだけで…えへへ(*'ω'*) ニノちゃんのこのキャラも好きなので、楽しんで頂けて嬉しい〜！ (2018年5月3日 17時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 大野さんと主人公ちゃん、何かあったの？翔さんの想定外についていけてない姿を想像するだけでウフフフフッ(*´∇｀*)そして、ニノちゃん可愛いよ〜知ってるよ〜今悪魔してるけど(笑) (2018年4月23日 12時) (レス) id: cdabb1149e (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» ワタワタしてる翔さん、想像するとめたくそ可愛いですよね…私ニマニマしながらカタカタしましたもん(笑) めぐぽんさんに続き楽しんでもらえるように頑張らねば！( ｰ`дｰ´)ｷﾘｯ (2018年4月17日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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