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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
……のだけれど。
面接場所の会議室の前に案内をされて、扉をノックして返答があってから扉を開くまで……が、私の緊張のピークだったのかもしれない。
「……え、え、えっ！？」
入ってきたのが私だと認識するやいなや、櫻井さんの隣に座っていたまーくんは、椅子に座ったままガタガタッと後退りをして。
手元の資料を散らかすわ、筆記用具はデスクから落とすわ、それを拾おうとしてデスクに後頭部を打ち付けるわで……私は笑いを堪えることに必死だった。
まーくんに驚いた顔をしていたのは、まーくんとは逆側の櫻井さんの隣に腰掛けていた超絶美人さんで……絵になるな〜なんてどうでもいいことを私の頭は弾き出していて。
そのお陰もあってか。
氷の女王かと言いたくなる位に緊張感を放っていた超絶美人さんは柔らかい雰囲気になるし。
まーくんはまーくんで、質疑応答も忘れて私を凝視しているし。
……時折手の甲で自分の口元を隠している櫻井さんの様子を見る辺り、こりゃ確信犯だなと言わざるを得ない状況だったものの。
思っていたよりも緊張せずに受け答えすることができたし、なんなら超絶美人さんの笑顔まで見れて私は内心キュンキュンしていた。
「……ちょっ、Aっ」
面接を終えて会議室を後にした私を呼び止めたのはまーくんで。
「聞いてないんですけどっ」っていう声でも聞こえてきそうな位に頬を膨らませてプンプンしていたけれど、ひとこと言ってやりたいのは私も同じ。
未だ会議室にいるふたりに聞こえないように小さい声でまーくんに話しかける。
「……私も聞いてないんですけど」
「……あっ」
「なんで一緒に働いてるって教えてくれなかったの？絶対カズ兄の差し金でしょ」
「えっと、あの、ね？」
「……でも、ありがと」
「……え」
「まーくんがワタワタしてくれたお陰で緊張しなくて済んだから」
んもう……っていう顔をしながら私に近付いたまーくんは、私の頭をぽんぽんして。
その時に肩から力が抜けるのを感じたから、いくら緊張が和らいだとはいえカチコチだったんだなって気が付いて。
「……通るといいね」
「そしたらまーくんの部下？」
「そしたらめっちゃ仕事してもらおっかな〜、Aだったら仕事頼みやすいし？」
「そうなるといいね」
「ね」
なんて、ふたりでクスクス笑ったんだ。
◆彼女がやっぱりご機嫌ナナメなワケ (2018/02/02)→←◇5
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黒衣(プロフ) - 結城さん» 楽しんで頂けているようで嬉しいです！ちょいちょいすれ違うのがこのふたりの醍醐味と申しますか(笑) 早く気付いてくれると私も楽なんですけどね(笑) (2018年5月12日 18時) (
レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
結城(プロフ) - 2人のすれ違いの関係にニヤニヤしてます！早く惹かれ合ってることに気付かないかな〜(〃ω〃) (2018年5月11日 7時) (レス) id: 3f7c57052f (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - あいさん» レス遅くなりました…(汗) 智くんも背後霊ですからね…ふふふ。翔さんの想定外、フリーズしたりアワアワしたりムスッとしたりしてるのを想像するとそれだけで…えへへ(*'ω'*) ニノちゃんのこのキャラも好きなので、楽しんで頂けて嬉しい〜！ (2018年5月3日 17時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 大野さんと主人公ちゃん、何かあったの？翔さんの想定外についていけてない姿を想像するだけでウフフフフッ(*´∇｀*)そして、ニノちゃん可愛いよ〜知ってるよ〜今悪魔してるけど(笑) (2018年4月23日 12時) (レス) id: cdabb1149e (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» ワタワタしてる翔さん、想像するとめたくそ可愛いですよね…私ニマニマしながらカタカタしましたもん(笑) めぐぽんさんに続き楽しんでもらえるように頑張らねば！( ｰ`дｰ´)ｷﾘｯ (2018年4月17日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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