◆3 ページ16
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ニノの前の席のヤツ。
Aって名前だって初めて知った。
大好きな先輩の翔くんが進学した高校に、死ぬほど勉強して合格した時は、俺ってツイてんじゃね！？って本気で思ってて。
中学から続けてる野球部がそこそこ強いし、スポーツだけじゃなく勉強にも力を入れてる高校だって知ったのは、受験も目前に迫ってる時だった。
ニノは元々運動神経だけじゃなく頭も良くて、勉強が苦手な俺の面倒を見てくれるようになったのは中学２年で同じクラスになってから。
ニノとの野球繋がりで相葉くんとも仲良くなって、そしたらその相葉くんが、なんと俺の大好きな先輩である翔くんと仲良し通り越して親友だっていうじゃん！！
マジで神様は俺の味方をしてくれたと思った瞬間だったよね。
そんな翔くんと相葉くんの近くに、ひとりのオンナノコがいるっていうのを知ったのは、翔くん達が高校に進学してしまって寂しくなってから。
そのコとは同じ中学じゃなかったし、翔くんと相葉くんと遊ぶ時に、そのコが一緒に来たことなんて無かったから、全く気にしたことなんて無かったんだけど。
同級生達と学校帰りにハンバーガー食ってたら、店の前を通りかかった翔くんと相葉くんを見つけて、椅子から飛び上がった瞬間、２人の間にそのコがいるのを見つけた。
オンナノコと一緒にいる２人なんて、見るの初めてじゃなかったけど。
邪魔しちゃ悪いかな……なんて思って、ポテト食いながら３人の様子を眺めてたら。
相葉くんの幼馴染だって後から聞いて分かったんだけど……相葉くんどころか翔くんまで、そのコを優しい目をして見てて……２人がお兄ちゃん的立ち位置なのか、それとも……。
そんな事を考えてすすったシェイクは、ストローから塊が入ってきて思いっきりむせて。
ゴホゴホ咳してる間に３人の姿が見えなくなってたんだけど……。
ソレ以来。
俺はどうしてか、そのオンナノコに訳の分からない嫉妬みたいな感情を抱えるようになっちまってて……要は、俺も彼女みたいに構われたかっただけで。
しかも、翔くんと相葉くんばっか目が行ってたモンだから、肝心なオンナノコの顔なんて全然覚えてなくてさ。
そのコが、ニノの前の席のコだって知ったのは、相葉くんと翔くんが俺らの教室に来た時だったんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 789人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒衣(プロフ) - のりさん» こんばんは＆お疲れ様です！良かった！のりさん、いらっしゃってくれた！年明け早々怒涛だったんですね…お体ご自愛下さいね？そして私もアホな子と言われたい(←書いた人) もういっその事、一緒に言われちゃいましょう！(笑) (2018年1月27日 2時) (
レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - こんばんは。お疲れ様です。とっくに明けましておめでとうございます。年明け早々怒濤の日々。時間見付けてアレもコレもよ読ませて頂いてます。そして本日愛してやまない彼の誕生日。私もアホな子と言われたい。と思ったのでした… 笑 (2018年1月25日 20時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のりさん» こんばんは＆お疲れ様です！わわっ、そうなんですね！確かに自分の事なら何とかなりますけど家族や誰かの事となると…(涙) 落ち着くことを祈りつつ、高校生ニノ楽しんで貰えてよかったです♪ゆっくり出来るようになったら楽しんで貰えるように頑張りますね！ (2017年6月23日 2時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - こんにちは。お疲れ様です。追い付いてないの。１ヶ月ほどﾊﾞﾀついてる。自分のことならどーにでもなる。が、人や家族のことは(泣)やっと読めた高校生なｶｽﾞﾅﾘくん。好きです。てか！誰か！私に時間をくれ〜！( ；∀；) 失礼、取り乱しました。 (2017年6月21日 17時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ありがとうございます！コメント頂けるの、とっても励みになります(*'ω'*)♪ 次回も楽しみにして下さってありがとうです！頑張りますね♪ (2017年6月20日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
