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「だってさ、ゲームじゃ選択肢を飛ばしたりとか出来ねえだろ？問題集だったらさ、どっから解いたって良いんだぞ？それ考えたら楽チンじゃね？」
最初から順番に解いていかないと駄目だと思っていた私からすれば、それだけで目から鱗な発言で。
「んでさ、解けたヤツは、ある程度公式を理解してるって考えられんじゃん？そしたらさ、解けなかったヤツを今度は復習すれば良いだけだろ？分かんなきゃ聞けば良いんだし」
私のように、問題集を最初から解いていた人はクラスの大半だったらしく。
『そうなんだ！』『思いつかなかった』なんて声が、教室のあちこちから聞こえてきた。
「そうやって公式っていう手札をさ、少しずつ増やしてくんだよ……んで、その手札ん中からどれ使って戦うか……って考える力をさ、学生のうちに身に付けんだよ」
大野先生は、まるでカードを広げているかのような動作をして……それは最近クラスで流行ってるカードゲームを連想させて。
「倒してえじゃん、ボス」
ニヤリ……と口角を上げた。
「ん〜、つまり〜、何が言いてえかっていうと〜、選択肢が公式みてえなモンでぇ……問題から何が必要になるかを見つける力っていうのが〜、応用力を鍛えてるモン……ってカンジだと思うんだよねぇ」
この説明で伝わってる？みたいに、大野先生は首を傾げながら教室を見渡して。
何人かが頷いているのを視界に捉えると、ふにゃりと微笑んで……安心したようにも見えた。
そして……。
「国語の方がよっぽど難しいわ」
『え〜、なんで〜？』
『私、国語好きだよ〜？』
「そりゃ羨ましいな」
『おーちゃん、得意そうなのに』
『国語こそ、そうなんじゃないの？』
「バカ！国語なんて最大級のモンスターだぞ！最近の問題見て震えたわ！『この時の作者の心情を答えよ』って……なんだそれ！分かる訳ねえだろ！本文にも書いてねえし！」
ぷぅ……と頬を丸く膨らますと、大野先生はまるで子供が拗ねているみたいな言い方をした。
「心情こそ十人十色だろうが！なーんのヒントもねぇとか何だよあれ！雰囲気で察しろとか、おれ一番苦手なんだよ！」
『おーちゃん、残念……』
『もしかして、モテないんじゃ……』
「うっせえぞ！おめえら！」
くす……と笑ったら。
キッ……と睨まれた。
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すりおろし梨。(プロフ) - 何？ 大野先生 何？ (2021年9月7日 8時) (
レス) id: 2a65575bc9 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のあさん» すぐ飛んできて下さったのですか！ありがとうございます！そして待っていて下さってありがとう。そう言って頂けてホッとします。楽しんで頂けるように頑張ります＆楽しんで頂けたら嬉しいです！ (2021年8月24日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - aracick5963さん» コメントありがとうございます！一気読み、嬉しいです。こんなゆるゆる先生いたら懐いたのにな〜と思いながらカタカタしております(笑) そして黒大野先生をご所望なんですね(笑) 出るかどうかお約束出来ませんが楽しんで頂けたら嬉しいです。 (2021年8月24日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のりさん» と平静を装っておりますが。え！？のりさんじゃん！わーい！！覚えててくれたんだー！と、めっちゃ喜んでおりました(笑) このお話もお楽しみ頂けたら嬉しいです！ (2021年8月24日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のりさん» お久しぶりです！忘れてませんよ！こちらこそ忘れずにいて下さってありがとうです！私の拙いお話を喜んで下さって本当に嬉しいです。お待たせしてすみません。待って下さってありがとう┏〇)) (2021年8月24日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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