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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
結局、唇が腫れ上がるんじゃないか…って位に離してもらえなくて。
はぁ…って息を吐きながら私を解放した二宮は、色気がダダ漏れている状態だった。
Ｎ「……………」
「……………」
無言な二宮は、そのまま私の背中に腕を回して、骨が折れるんじゃないかって位に抱きしめられた。
こて…と私の肩に頭を乗せて、私の頬に触れてる二宮の耳が、とんでもなく熱い。
Ｎ「……A」
「……はい」
Ｎ「……俺の、で良いんでしょ？」
「……………」
Ｎ「……何か言えや」
何か言えや…って。
オフィスを飛び出してからの怒涛な流れに、すっかり失念していたんだけど…。
「……あの、さ」
Ｎ「……なに」
「私、あんたの気持ち、とか…どうしたいのか、とか…ちゃんと聞いてないんですけど」
Ｎ「……は？」
バッ！と体を離した二宮は、まるで信じられないモノでも見ているように、瞳をカッと開いて。
それから、すぐ。
上目遣い…じゃなかった、睨み付けるように私を見ながら唇を尖らせて。
Ｎ「……そんなの、分かんだろ」
ぷいっ！と視線も顔も逸らすと、また私の肩に顔を乗せて、ぶつぶつ小さく呟いた。
Ｎ「俺が、お前の事…どんだけ好きだと思ってんだよ…その位、空気読みなさいよ…バーカ」
「……初耳ですけど」
Ｎ「そうでしょうな、そうでしょうよ…気付かれもしなかった俺の気持ちも知らねえで、翔ちゃんなんかに可愛がられやがって」
「……なんか、って……ふふっ」
ぶつぶつ言ってる二宮も、ココまで来るとなんだか可愛らしく感じてしまって。
ヤキモチ妬かれんのも悪くないモンなんだな…なんて、気楽に考えてて。
Ｎ「……俺の、で良いんでしょ？」
「……うん」
Ｎ「お前の…に、なってやるから」
「……上からだな」
Ｎ「当たり前、俺を誰だと思ってんの…上司連中にも取引先にもくそほど可愛がられてる同期のホープ二宮さんだぞ」
くすくす笑いながら。
二宮の背中に手を伸ばして、お互いに引き寄せるように抱きしめ合ってたら。
Ｏ「さっきの、すごかったな」
Ａ「えっろいなんてモンじゃないね」
小さい声が聞こえてきたから、勢いよくその方向に顔を向ければ。
事件を覗き見ちゃう家政婦みたいにしてる現上司と元上司が、顔を寄せ合ってコッチを見ていた。
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やっち(プロフ) - お互い好きだったんですか！？凄く甘々になって羨ましい〜 (2022年3月29日 22時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 随分前に読んでから好きで、最近ふと読みたくなってまた来ました。大好きです。 (2020年5月3日 10時) (レス) id: 2cd5a2ef25 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ebi信号さん» コメントありがとうです^^ 電車で読まれてのですね(笑) 私もこの翔さんには可愛がられたいのでお気持ちお察しです(笑) 楽しんで頂けたようなので本当に嬉しいです。他作品へのコメもありがとうございます！^^ (2019年10月12日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - はい、ダメー。電車で読んじゃダメなヤツー！じわる涙我慢してたのに『くそ可愛がって貰え』って言葉で本気でウッって声が出ちゃったよ。隣にいた大学生の不審な目！もぉーやだ。お家帰って、もっかい読みなおしますー。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 15817c11d2 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 夏鈴さん» 楽しんで頂けたようで嬉しいです♪ …って１日で！？それは有難いやら恥ずかしいやら…(笑) 私の想像＆妄想の世界を楽しんで頂けてホッとしています。そしてある程度のエロも欲しいよねと握手を交わせそうです(笑) (2018年8月22日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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