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Ｓ「あ…えっと…申し訳ありません、少し打ち合わせがあるので、宜しいですか？」
「あぁっ！どうぞどうぞ！こちらこそ付き合わせてしまってすみません！」
Ａ「いいのいいの！気にしないで！じゃあAちゃん、また後でね！」
ちょっと眉毛を下げて頭を斜めにする様子から、櫻井さんは相葉さんに大事な用事があるようで。
櫻井さんはペコッと会釈をして、相葉さんは手のひらをヒラヒラさせて、連れ立って庭に出て行った。
さっきのやり取りから、櫻井さんから最初に感じた神経質そうな雰囲気は、やっぱり仕事用なんだな…って思って。
庭で見た相葉さんは、誰かと一緒にいる時には出てこない一面なのかな…なんて思って。
それでも２人の話している様子を見て、きっと仲の良い事務所なんだろうな…なんて事も感じ取れて。
「粗相するなよ」っていう編集長の言葉なんて、記憶の彼方に飛んで行ってしまっていた。
櫻井さんと相葉さんは大事な話があるようだし、聞こえてしまっては申し訳ないな…と思いながら２階に戻ると。
自分の戻る部屋がどれなのか分からなくなってしまっていた。
「………どうしよ………」
目の前には４つの同じドア。
どのドアだったか確認もしないまま１階に下りてしまっていて、うっかりミスにも程がある…。
一番手前でも一番奥でもない事位は分かっているものの、残りのどれかが全く分からない…。
「………ま、いっか」
そう思って。
手前から２番目のドアを開けた。
一番奥の控室と、私がいた打ち合わせ用の部屋以外は、きっと空き部屋なんだろう…なんて、勝手に思い込んで。
他の部屋は使ってる様子も無さそうだったし…なんて、中の様子も知らないで。
なんの躊躇いもなく、開けた。
その行動を後々、何度も後悔する事になるとも気付かずに。
.
ガチャ
ゴツッ
「いってぇ！！！」
「へ？」
ドアを開けてすぐ。
部屋の奥の方から何かが何かにぶつかる音がして。
その音に声を上げた私と、聞こえてきた声は、ほとんど同時だった。
「……え？な、なに……」
入口で体を硬直させたまま、視線を部屋の中に向けてみれば。
机の手前でしゃがみ込む人の背中が見えた。
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やっち(プロフ) - 続きが読みたいです (2022年3月30日 6時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 卯奈さん» ありがとうございます！…って、わ〜(汗) そうですよねぇ…現状いつになるやらですが頑張りますね！ (2018年4月9日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
卯奈(プロフ) - とっても面白いです！でも次章がなくて一瞬がっかりしちゃいました。更新待ってますねー (2018年4月6日 18時) (レス) id: 2ee62e6d6e (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のあさん» ありがとうございます！…とはいえ続きの更新がされてなくてガッカリされましたよね(汗) 現在更新中のお話が落ち着き次第カタカタしようと思っておりますゆえ、お待ち頂けるとありがたいです┏〇)) (2018年1月27日 2時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ドキドキしてとても楽しかったです！次の更新も楽しみにしてます！！！ (2018年1月26日 14時) (レス) id: aa634c2ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒衣
| 作成日時：2017年3月1日 0時
