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？「控室、どこか知ってます？」
「え…っと、あの……」
？「……あ、俺、メイク担当なの」
手渡された名刺には、事務所の名前と「二宮和也」という彼の名前。
ニッコリ微笑む表情は、どこか見覚えのある表情で…でも、私にこんな綺麗な男性の知り合いもいない。
すんごい綺麗に微笑むなぁ…なんて思ってたら、んふふ…って小さく笑う彼の声が聞こえて。
Ｎ「にのみやかずなり、です」
「……かずなり」
Ｎ「よく間違えられんのよ…かずやって書くでしょ？読みもそう思われんのよね」
「……あ、確かに」
Ｎ「あのさ…どっかで会った事ある？」
「……いえ？」
Ｎ「そ？気のせい？」
「……おそらく」
Ｎ「そっか……よろしくどうぞ」
「あ……こちらこそ」
Ｎ「俺、屋内専門なんで、あんまり関わらないと思うけどね」
「いえ…メイクさんならご相談させて頂く事もあるかもしれませんし…」
また彼はニッコリ綺麗に微笑むと、コテッと首をかしげて綺麗度を増した。
私を案内してくれた人といい…目の前のこの人といい…この事務所はスタッフまでもがモンスター級なんだな…なんて事を考えていたら。
自分の名刺を渡してない事を思い出して慌てる私に、目の前の彼が小さく笑った。
「あ…えっと…控室でしたよね…一番奥が控室だったハズです」
Ｎ「あ、そうなんだ…ありがとね。じゃあ、また会った時はよろしくね？」
「あ、いえいえ！こちらこそ！」
Ｎ「じゃーねぇ」
よいしょ…と肩から下げてる荷物を担ぎ直すと。
手のひらをヒラヒラさせながら控室のドアに吸い込まれるように入っていった。
どの位その場所でボーっとしてしまっていたのか。
二宮さんの柔らかい…というか魅力的な微笑みが頭の中いっぱいになっていて。
ハッとして下の階に下りると。
メインで使う予定のリビングには人の気配は無くて、柔らかい風が庭から吹き込んでいた。
ゆらゆらと揺れるカーテンが、外から綺麗な空気を運んでいる事を知らせていて。
そこには正に『非日常』な空間が出来上がっていて、不思議な感覚に体が包まれる。
視線を向けたカーテンの向こう側に見えるのは、さっき外から見えたブランコ。
風の動きにゆらゆらと揺れていて。
そのブランコと一緒にゆらゆらと揺れている男性の姿。
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やっち(プロフ) - 続きが読みたいです (2022年3月30日 6時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 卯奈さん» ありがとうございます！…って、わ〜(汗) そうですよねぇ…現状いつになるやらですが頑張りますね！ (2018年4月9日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
卯奈(プロフ) - とっても面白いです！でも次章がなくて一瞬がっかりしちゃいました。更新待ってますねー (2018年4月6日 18時) (レス) id: 2ee62e6d6e (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のあさん» ありがとうございます！…とはいえ続きの更新がされてなくてガッカリされましたよね(汗) 現在更新中のお話が落ち着き次第カタカタしようと思っておりますゆえ、お待ち頂けるとありがたいです┏〇)) (2018年1月27日 2時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ドキドキしてとても楽しかったです！次の更新も楽しみにしてます！！！ (2018年1月26日 14時) (レス) id: aa634c2ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒衣
| 作成日時：2017年3月1日 0時
