◇17 (2017/03/04) ページ17
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
Ｏ「お、みんないるね」
サトシは止める間もなく問答無用でガチャリと扉を開けて。
リビングには、予想通り４人の姿。
サトシの声に反応して、こちらに向いた視線は、逃げ出したい程のモノだったのは言うまでもない。
左腕を自分のお腹に回し、その腕に肘をついて右手の指で自分の唇にゆるゆると触れながら難しい顔をしている櫻井さん。
櫻井さんに向かい合うように立っているのは、カツラを手に持ちタンクトップとパンツ姿で眉間に皺を寄せる二宮さん。
相葉さんは、自分が着ていたカーディガンを二宮さんの肩にかけて、櫻井さんと二宮さんの間に入って慌てていて。
松本さんは少し離れた位置に立って、３人の意見を聞きながら自分の考えをまとめていたようで、鋭い眼光がこっちを向いた。
もの凄いピリついた雰囲気の中、声を出したのはニッコリ笑ったサトシだった。
Ｏ「あのさ、この子おれにちょーだい？ウチのアシスタントにする」
………え。
Ｓ「はあっ！？」
Ｎ「はあっ！？」
一瞬の静寂の後、同時に叫ぶように驚いた声を上げたのは櫻井さんと二宮さんで。
私と相葉さんはぽかーんと口を開けてフリーズしていた。
くくくっ…と小さく笑っているのは松本さんで、どこか楽しそうな表情に見えるのは気のせいじゃないだろう。
Ｏ「この子、どーせ手元に置いとくしかねえんだろ？だったらいいじゃん」
へら…っと笑って、私を見たサトシは。
よしよし…と私を撫でた。
Ｏ「じょーほーもれたら困るし、そのまま戻せねーし、見張ってるワケにもいかねーし」
それに…と続けながら。
Ｏ「この子の夢、doubleと一緒に仕事する事なんだって〜」
ニヤリと口元を上げて松本さんを見て。
サトシの視線に応えるように、松本さんは「へぇ…」と興味深そうな顔をして。
２人は、固まってる櫻井さんと二宮さんと相葉さんに視線を向けた。
Ｎ「……………」
Ａ「……………」
Ｓ「……………」
私もつられて２人の視線の先に目を向ければ。
言葉を発していなかった３人の反応はバラバラだった。
二宮さんは、相変わらずコッチを睨んでいて。
相葉さんは、どうしてかニヤリと悪そうに微笑んでいて。
櫻井さんは、眼鏡を外して、自分の掌で顔を覆って俯いていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1572人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
やっち(プロフ) - 続きが読みたいです (2022年3月30日 6時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 卯奈さん» ありがとうございます！…って、わ〜(汗) そうですよねぇ…現状いつになるやらですが頑張りますね！ (2018年4月9日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
卯奈(プロフ) - とっても面白いです！でも次章がなくて一瞬がっかりしちゃいました。更新待ってますねー (2018年4月6日 18時) (レス) id: 2ee62e6d6e (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のあさん» ありがとうございます！…とはいえ続きの更新がされてなくてガッカリされましたよね(汗) 現在更新中のお話が落ち着き次第カタカタしようと思っておりますゆえ、お待ち頂けるとありがたいです┏〇)) (2018年1月27日 2時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ドキドキしてとても楽しかったです！次の更新も楽しみにしてます！！！ (2018年1月26日 14時) (レス) id: aa634c2ad5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒衣
| 作成日時：2017年3月1日 0時
