◆36 (2017/07/08) ページ36
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結局、俺は内定を貰っていた会社に就職をして、兄みたいな存在になっていた３人にはブーブー文句を垂れ流され。
「応援してる」と直接的な言葉で伝えてくれたのは、城島くんと太一くんだけだったんだけど。
まぁ……自分を必要としてくれる存在が増えたっていう点では、松岡くんにも達也さんにも長瀬くんにも感謝してる。
就職した会社は、所謂一部上場企業ってヤツで、同期の人数も半端なく多くて。
そのせいなのか、人事のお偉いさんは実力主義な判断をする……っていうのは否めなかった。
入社して半年は仕事を覚えるのに一生懸命で、自分が周囲からどんな扱いをされてるのかなんて、全く気付きもしなかったんだけど。
そろそろ肩の力抜いて仕事に取り組めるな……なんて思えるようになった頃、自分がハゲタカに狙われるネズミみたいなポジションにいる事に気が付いた。
やたらとボディタッチの多い上司、やたらと仕事を教えたがる先輩、やたらと質問しに来る同期……。
正直さ。
溜息しか出ねえ。
お前ら、会社に何しに来てんの？って。
たださ、急に邪険にも出来ねえワケで。
今までは平気だったことを急に拒否し始めたらさ、コッチの事なんてお構いなしに質問攻めにされるし探りも入れられんだろ？
「どうして急に態度変わったの」とか「カノジョでも出来たのか」とか……そんなの正直クソほど面倒臭い。
何かの切欠でもあれば「俺」っていうのを周知させる事も容易いんだけど……なんてタイミングを見計らってた時。
渋々参加した飲み会で、香水の匂いプンプンさせて分かり易く酔っ払ったフリしたオンナが、俺の腕にしな垂れかかってきて。
あぁ……良いチャンスだ。
そう思ったよ。
「へぇ〜、じゃあ帰りなよ？
潰れられても面倒くせぇし」
バイトしてた事務所の先輩にも、達也さんにも、ウチの会社の営業さんにも褒められた、俺のスマイル。
キラッキラのアイドルみてえなんだと。
正直な気持ちを言葉に替えて、キラッキラの笑顔を添えてみたら。
分かり易く、空気が凍った。
俺としては前から我慢して言わずにいてやったんだから、今まで言わなかった事に感謝すらして欲しい位だったんだけど。
席にいる全員がフリーズしてる中。
くくっ……って小さく笑う音と、煙草に火を点けるヤツが目に入った。
同期の中にも面白いヤツがいるらしい。
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やっち(プロフ) - 続きお願いします! (2022年3月27日 20時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
aap(プロフ) - このお話の世界観が大好きです。何度も何度も読み直しています。後編も楽しみに待ってます。 (2021年9月7日 11時) (レス) id: 4a13db19c7 (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - 後編楽しみに待っています (2020年7月5日 21時) (レス) id: fa0e394fce (このIDを非表示/違反報告)
虹子(プロフ) - こんにちわ。このお話の後半戦は書かれないのですか？続きがとても気になります！待ってますね！ (2019年11月11日 17時) (レス) id: 8a57abc50f (このIDを非表示/違反報告)
ゆぃ(プロフ) - こんばんは。楽しんで拝見させて頂いてます。この続きが気になるのですが、続きは書かないのですか?? (2019年11月5日 20時) (レス) id: f2d39d6227 (このIDを非表示/違反報告)
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