taking care of animals◆purple1◆ ページ37
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
……pipipi……pipipi……
ローテーブルの上でアラームが鳴る。
モソモソと動く毛布から、白い腕。フワフワと空中を動き、もう少しで届く場所で揺れている。
…動く気は、無いのか(笑)
はいよ…と手渡すと、毛布の中で音が止まった。
…起きる気も、無いのか(笑)
ポンポン、と毛布を軽く叩くとのそのそと毛布ごと近寄ってくる。
…おはよう、朝だよ、起きて
Ｎ「…潤くんは？」
…寝室で丸くなってます
Ｎ「…起こして」
両頬をぐに−−−っと伸ばす。
Ｎ「…いひぇえ」
ぐに−−−って、随分伸びる。
Ｎ「少しは優しくしなさいよ」
…そっくりそのままお返しするよ
くはっ！と笑うと頭の上にう−ん…と両腕を伸ばし、ふぅっと息を吐く。
伸ばした左腕に自分の頭を乗せ、横を向いて右腕で頭を抱える。
ヨロシク会の時みたいな優しい微笑みを浮かべて私を見て。
Ｎ「それはおかしいな？
そのまま接してるんだから
ワタシとしては優しいつもり
それともテレビの向こうの
ワタシの方がAは良いの？」
朝日が差し込んでるからか、薄茶色の瞳がキラキラしていて、なんだか吸い込まれそうだった。
ふふっ、と微笑むと頭をポンポンされ
Ｎ「今日は潤くん、ヨロシクね」
そう言って支度をすると、
寝癖頭のまま出掛けて行った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
寝室を覗くと、松本猫がいなかった。
リビングを見渡しても、キッチンにも、洗面所にも、お風呂にも、玄関を開けて外を見てみても。
……………え。え。え。え！？
いない。
松本猫が、いない。
え…、ちょっと…、どうしよう…。
いない。どこにも、いない。
え…っと、誰かに…、連絡…？
いや、でも、さっきはいたのに…。
アレか？ニノのバッグの中とか？
急いでスマホを操作してニノの番号に連絡しようとした時。
Ｍ「何やってんの(笑)」
上の方から声がした。
周りを見渡してみたら、本棚の上に顔。
いた。
安心から視界がぼやけ、その場にへたりこむ。
Ｍ「……え？ちょ、ちょっと！」
慌てて本棚から降りてくると、座りこむ私の目の前に来て下から覗きこむ、松本猫。
Ｍ「……………なんか、わりぃ」
………いいえ……ズビ。
Ｍ「………………プフッ」
俺、今、猫なんだから
高い所も探せよ、と笑われた。
taking care of animals◆purple2◆→←お世話係、てこずる。
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黒衣(プロフ) - ちろりさん» はじめまして！(*^_^*) コメントありがとうございます┏○))…って、え！そんなに！？ありがとうです…(泣) ですよね！もふもふゴロゴロもきゅもきゅしたいですよね！(笑) この作品を気に入って下さって嬉しい♪いつか…他作品が落ち着いたらいつか書きますゆえ…^^; (2017年2月28日 19時) (
レス) id: c16ecda80f (このIDを非表示/違反報告)
ちろり(プロフ) - 黒衣さん、はじめまして！シリーズ何回も読んでます♪かれこれ5回目くらいかと。私も、もふもふゴロゴロもきゅもきゅしてみたい！とか、妄想が膨らんで大変です。いつかで構わないので続きが読めると嬉しいです♪素敵なお話ありがとうございます♪ (2017年2月28日 17時) (レス) id: fdc3102c04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒衣
| 作成日時：2016年2月29日 1時
