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？「いらっしゃいませ…
お待ち合わせですよね」
カツ…カツ…と靴音をわざと鳴らしながら、青年の正面に当たる席に腰を下ろす。
スッと滑る様に目の前に差し出されたのは鈍く光る灰皿と琥珀色の液体が注がれたグラス。
グラスの中には丸く綺麗に模られた透明の塊が琥珀色の液体の中でユラユラとその存在を主張していて。
俺は躊躇いも無くその液体を口に含んで、ゴクリと喉を鳴らした後、目を瞑る。
薄暗い店内に足を踏み入れるには躊躇いがあったものの。
何度も訪れた事のある店内と、カウンターの中に居る青年の人懐っこい微笑みがその躊躇いを随分と和らげていて。
それが大泉の策略だという事もすぐに窺い知ることが出来た。
「随分と悪趣味だな…」
店の奥、闇から溶けだすように姿を現したのは、俺にこの待ち合わせ場所を指定した張本人で。
スッと目を開け視線を大泉に遣ると、微笑むように目を細めながらジャケットの両サイドに仕舞われていた両手を上げて肩を竦めてみせる。
音も無く近付くと俺の隣に腰を下ろし、ニヤリと口元だけを上げてカウンターの後ろにあるボトルが並ぶ棚を見つめている。
俺と同じ物が大泉の前にも滑るように音も立てずに差し出されると、彼もまた躊躇いなく琥珀色の液体に口をつけ喉を鳴らした。
？「……………ふっ」
カウンターの中から、堪え切れない…と言わんばかりの音を鳴らしながら彼は大泉と視線を合わせ、２人で肩を震わせ始めた。
「なんでコイツがいんだよ！！」
カウンターの中に居る男を指差しながら、大泉にキレるように言い放つと。
我慢の限界だったのか、２人共うひゃうひゃ笑い声を立てるから俺の神経を逆撫でする。
Ａ「ごめんねニノちゃ〜ん！マスターから店番頼まれちゃってさ〜(笑)」
大「結構似合ってるでしょ〜？ニノに見せてあげようと思ってさ〜(笑)」
Ａ「でしょでしょ！似合ってるでしょ♪オレも思ってたんだよね〜(笑)」
コレだ。
コイツらのこのノリが。
いつもいつもいつもいつも。
俺から冷静さを奪っていくんだ。
「しかもコレ麦茶じゃねえか！！！」
Ａ「仕事中に酒なんか出さねえよ！！！そんな事したら翔ちゃんに叱られる！」
「しかも冷えてもいねえしよ！！！」
大「どう見ても氷に見えるでしょ〜♪」
ホントにコイツら………。
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黒衣(プロフ) - ジュンさん» 逝ってしまいましたね…ジュンさんのおっしゃるような存在だったと思うので、そりゃあね…書いてる本人が切なくなってましたよ…。ニノちゃんのいろんな場面で傍に居てくれるのは、出来うる限り翔さんが良いな…なんて思ってます。 (2016年11月14日 18時) (
レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - しのぶが逝っちゃった。ニノにとってはお姉さんのような母のような師匠のような、どれもそうで違うような、大切な人だったのにね。今回もつくづく翔ちゃんが居てくれて良かったです。 (2016年11月14日 6時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 櫻さとみんさん» わ〜！ありがとうございます！朝から雪ですか！そりゃ寒い…Σ(ﾟдﾟ；)体調などお気を付け下さいね？そこそこな(笑)ムロ鍋美味しそうですよね♪た、多彩！う、嬉しい…(;Д;) 頑張ります！ありがとうございます！ (2016年11月5日 13時) (レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
櫻さとみん(プロフ) - 黒衣さま こちらも楽しみに読ませて頂いています。わが地方 朝から雪です(((・・;) 寒いです！ そこそこな(笑)ムロさんのムロ鍋 食べさせて下さい！ 多彩な黒衣作品 これからも楽しみにしてますね(^^)v (2016年11月5日 8時) (レス) id: 05f33a3645 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ジュンさん» ムロさん、来ちゃいました。潤くん大好きですからね(笑) しのぶさん、こき使ってますしね。翔さんも潤くんもニノちゃんになんだかんだ甘い(笑) 楽しんでもらえてるみたいで嬉しいです(*>ω<*) ありがとうございます！ (2016年10月26日 1時) (レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒衣
| 作成日時：2016年9月13日 22時
