◇17 ページ17
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
山「だから言ったじゃないですか！川島も行くって！だったら俺も一緒に行ったって良いでしょ？」
「いや、まぁ…そうなんだけど」
山「櫻井さんや松本さんと一緒に仕事出来るのなんて、こんな良い機会逃がしたくないんです！」
「いや、まぁ…分かるけど」
指導係が私だからかもしれないけれど…とは思いつつ、なんでか毎回ついて来ようとするのが、正直もう面倒臭い…。
山田なら、私の仕事に同行しなくても大丈夫な位に実力もつけてきているし、その事も本人には伝えてある。
Ｎ「随分と懐かれて」
「そうなのよね…」
Ｎ「山田、可愛い顔してんだから良いじゃない…オレなんて…年上指導するとかどうなのよ…」
「……ご愁傷様」
Ｎ「俺だって！連れて歩くなら可愛い子がいいわ！お前取り替えろよ！今すぐに！」
「……さーて、仕事仕事…」
あんたが可愛い子好きなの位、嫌っていう程知ってるわ…。
仕事帰りに腕組んで歩いてるのを見た事もあるし、同じスーツで同じネクタイで出勤してくるのだって１回や２回じゃない。
普段と違う柔軟剤の香りがしてた事だってあるし、同じ会社の人に手出さない主義だっていうのも知ってるよ。
いつも連れて歩くタイプが私とは全然違うって事も分かってるし、そもそもオンナに見られてないって事も分かってるよ。
だからって。
自分の気持ちを二宮に言えないでいるのも、怖がってるのも私の言い訳でしかない。
こんな普通の会話で、傷付くのは私の勝手だ…って事も分かってる。
Ｎ「お前ニンジン食えよ！俺の皿に毎回毎回勝手に乗せんなよ！」
「食べれる人が食べた方が野菜も幸せでしょ！いいから食べなさいよ！」
Ｎ「だったらニンジンねえヤツ食えよ！…ったく、なんで俺がニンジン処理…」
「だってハンバーグの気分だったの！仕方ないじゃん！苦手なモンは苦手なの！」
ランチでわーぎゃー言いながらも、毎回仕方なしに私の苦手なモノを食べてくれるのも。
仕方ねえなぁ…なんて言いながらも柔らかい顔して微笑んだりするのも。
友達の特権だから、手放せずにいるんだって事を。
コイツがもし、私の気持ちに気付いているのなら、きっとしない行動なワケで。
この関係に胡坐をかいて楽しんでいられるのも。
ずっとじゃない、なんて分かってるよ。
◇18 (2017/2/19)→←◇16 (2017/2/18)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1869人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒衣(プロフ) - megu_sさん» こんばんは(*^_^*) やっぱそうですよね、私も書いててなってますもん(笑) アレこの話、翔さんエンドでも行けるんじゃ…とか途中から思いつつですしね(←同じくヤキモチ) また読んで貰えて楽しんで貰いながらコメントも貰えるような作品目指しますね♪(*^_^*) (2017年2月26日 2時) (
レス) id: c16ecda80f (このIDを非表示/違反報告)
megu_s(プロフ) - こんばんは(*´･∀･)黒衣さん、今回は私はお話遠慮します(* >ω<)ちょっと、やきもちしかやけなくなってしまいました(汗)次のお話は読ませてもらいます！翔さんがー(*T^T)←お話の中までやきもちやくアホです(笑) (2017年2月26日 1時) (レス) id: c659f5c21f (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のりさん» こんばんは＆お疲れ様です┏○)) そうなんです、ご主人様は添い寝させてくれないんです、ハウスな感じなんです、ソファなんです、ガッカリです(笑) しょんぼり子犬２人も放置して眺めてたい気持ちになってます(笑) (2017年2月23日 21時) (レス) id: c16ecda80f (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - まゆみんさん» 楽しんで頂いてるみたいで嬉しいです(*^_^*) ヤキモキしちゃいますよね、私もしてますもん(笑) (2017年2月23日 21時) (レス) id: c16ecda80f (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - こんにちは。お疲れ様です。そうですか。ご主人様は添い寝させてくれないんですか。ﾊｳｽ！な感じでｿﾌｧですか。残念極まりない。そんなところも好きです。なんやかんやとしょんぼりしてる子犬な2人。ﾔｷﾓｷﾔｷﾓｷ。ﾀﾞｰｯ！と叫びそうですww (2017年2月21日 14時) (レス) id: 48b765175f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
