◇12 (2017/2/17) ページ12
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
Ｓ「でもソレ、今更でしょ？」
フン…と、また鼻を鳴らして。
ちょっと小馬鹿にしてるみたいなコト、この人は会社じゃ絶対にしない。
キラキラと爽やかな笑顔を振りまいて、世の中を小馬鹿にしたような笑い方なんて、外ではしないんだ。
冷蔵庫からビールを出して、プシュ…と開けてすぐグビッと飲み。
うめぇ…と小さく呟く姿は、年齢よりも幼く見えて、ちょっとだけ微笑ましく。
思った事を脳を通さずそのまま言ってしまうのも、この人の癖で。
それをプライべートでしか出さないというのも、流石と言うべきか、怖いと言うべきか…。
そんな事を知っている位には、同じ時間を共有してる…という事だ。
Ｓ「同僚だし？同期だし？友達みたいなモンだし？その上オフィスじゃ隣の席だし？」
目を細めながらジッと私を見た櫻井さんは、そりゃあもう綺麗なお顔。
…かと思えば、ビールの缶の端を咥えながら「ん？」みたいに悪戯っ子みたいな顔をする。
Ｓ「だから言えないんですよぅ！乙女の気持ちが分かんないんですか！…って耳タコだわ〜」
あははっ！と面白そうに楽しそうに笑ってリビングに戻る櫻井さんは、高校生の悪ガキみたいだ。
ちょっと膨れながらビールを持ったままリビングに戻れば、ＰＣは閉じられていて、煙草も消されていて。
さっき櫻井さんが持っていたビールの缶も、リビングのローテーブルに置かれていた。
Ｓ「ほら、どうぞ？」
ソファに腰かけ、自分の太腿をポンポンと叩くと、コテンと首を傾げてふんわりと綺麗に微笑む。
私はきっと、まだ口が尖ってて。
櫻井さんは、自分の手の甲で口元を隠すとクスクス笑う。
……ちっくしょう。
ソファにダイブして、櫻井さんの太腿に遠慮なく頭を乗せるのももう慣れた。
その男らしい手で優しく私の頭を撫でると、その男らしい指で私の髪をさらさらと遊ばせる。
Ｓ「……んで？」
「……やっぱり、好き」
Ｓ「まさか俺じゃないよね？」
「……顔は好きです」
Ｓ「惚れないでよ？困るから」
「惚れませんよ」
Ｓ「ふふっ……んで？言わないの？」
「……言えないです」
Ｓ「ビビりだなぁ…ウジウジ虫め」
言ってる台詞は酷いのに。
言い方がとっても優しい。
私を撫でる手も、髪を遊ぶ指も。
くっそ優しい。
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黒衣(プロフ) - megu_sさん» こんばんは(*^_^*) やっぱそうですよね、私も書いててなってますもん(笑) アレこの話、翔さんエンドでも行けるんじゃ…とか途中から思いつつですしね(←同じくヤキモチ) また読んで貰えて楽しんで貰いながらコメントも貰えるような作品目指しますね♪(*^_^*) (2017年2月26日 2時) (
レス) id: c16ecda80f (このIDを非表示/違反報告)
megu_s(プロフ) - こんばんは(*´･∀･)黒衣さん、今回は私はお話遠慮します(* >ω<)ちょっと、やきもちしかやけなくなってしまいました(汗)次のお話は読ませてもらいます！翔さんがー(*T^T)←お話の中までやきもちやくアホです(笑) (2017年2月26日 1時) (レス) id: c659f5c21f (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のりさん» こんばんは＆お疲れ様です┏○)) そうなんです、ご主人様は添い寝させてくれないんです、ハウスな感じなんです、ソファなんです、ガッカリです(笑) しょんぼり子犬２人も放置して眺めてたい気持ちになってます(笑) (2017年2月23日 21時) (レス) id: c16ecda80f (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - まゆみんさん» 楽しんで頂いてるみたいで嬉しいです(*^_^*) ヤキモキしちゃいますよね、私もしてますもん(笑) (2017年2月23日 21時) (レス) id: c16ecda80f (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - こんにちは。お疲れ様です。そうですか。ご主人様は添い寝させてくれないんですか。ﾊｳｽ！な感じでｿﾌｧですか。残念極まりない。そんなところも好きです。なんやかんやとしょんぼりしてる子犬な2人。ﾔｷﾓｷﾔｷﾓｷ。ﾀﾞｰｯ！と叫びそうですww (2017年2月21日 14時) (レス) id: 48b765175f (このIDを非表示/違反報告)
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