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俺の襟首から鬼の手が離れたかと思うと、次の瞬間には何ｍも先に投げ飛ばされていて。
周りに居た鬼達はじりじりと後ずさって。
鬼との間に立ってたカズは庇うように俺にずっと背中を向けてた。
今にも意識を手放しそうな俺を雅紀が抱えてくれて。
元の姿になってる潤の背中に俺を乗せながら一瞬だけ哀しそうな表情をして、見た事も無い怖い顔をして鬼を睨みつけた。
Ｏ「しょーくんは後でニノに叱られるから覚悟しといた方がいーね(笑)」
声は笑ってるのに顔が笑ってない智くんは、俺を庇うように腕の中に抱きながら潤の背中に掴まって、視線をカズに向けた。
Ｍ「死ぬほど説教されんだろうな(笑)」
Ａ「潤くん、先帰ってて…オレ、後からニノと帰るから…しょーちゃんは後でお説教ね」
智くんにつられるようにカズに視線を向けたら。
カズは顔だけで振り向いてて。
普段は見えない位のツノが鋭角に長く伸びていて。
あの透き通った琥珀色をした瞳は金色に輝いていて。
いつも拗ねて尖らせてる唇からは伸びた犬歯が牙みたいに光っていて。
唇の端をぺろりと舐めた後、顔を鬼に向け直して。
その瞬間に全身から放たれた殺気と黄金色に輝くオーラに当てられて、俺は意識を手放した。
意識を取り戻した俺は、自分のベッドに寝かされていて。
暖かい左手に視線を向けたら、頭をベッドに乗せて眠るカズにしっかり握られてて。
そのカズの隣には同じ姿勢で眠ってる智くんがいて。
ソファに転がる潤と、その下で大の字になってる雅紀がいて。
自分がしてしまった事を今更ながらに反省して、視界が滲んできた頃。
目の前にあったカズの睫毛が小さく動いた。
それからは宣言された通り。
カズにはねちっこく叱られ、雅紀には懇々と説教され、潤と智くんが苦笑いするほどだった。
そんな事もあったから。
カズと雅紀は俺に対して異常に過保護になって、智くんも潤も苦笑いしつつも止めない…っていう今の俺達の構図が出来上がって。
後から聞いた話だと、あの時の鬼達は全員もれなく八つ裂きにされていたらしく。
あの事件以来カズは。
高校時代が終わっても。
大学に進学しても。
大学を卒業しても。
大手企業に就職しても。
大手企業で昇進しても。
自分の可能性には手を伸ばさず。
ずーーーっと俺の傍に居る。
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黒衣(プロフ) - ほっしさん» 楽しんで貰えたみたいで何よりです♪(*>ω<*) 配役も悩んだ甲斐がありました(*´ω｀)ｴﾍﾍ こちらこそ、頂いたコメントが励みになります♪ (2016年10月1日 16時) (
レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
ほっし(プロフ) - 黒衣様素敵なお話ありがとうございました(*´∀`)♪もぅー配役最高です！はぁ格好いいし可愛いし(*´ω｀*)読ませてくれてありがとうございます♪ (2016年10月1日 14時) (レス) id: 31ca455b1e (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - そう思ってもらえて良かったです〜(*>ω<*) そこが一番心配だったので…(汗) そうなんですよ、キレると怖い演技を思い出しながら、どうにかあの格好いいニノちゃんを描きたかったんです！さしてドーベルマン似合いますよね(笑) 磁石の日に捧げる１作です(*´ω｀) (2016年9月28日 17時) (レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - いいな、いいな！ニノちゃんが鬼？って思ったけど、ピッタリ！ニノちゃんって普段穏やかだけど、キレると怖い(芝居でも怖いもの)から、ホントこの配役素晴らしい。潤君ドーベルマン！似合う、フフフ。翔ちゃんを全力で守るニノちゃん、好きですよーー！ (2016年9月28日 12時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - あらしだいふくさん» コメントありがとうございます！面白いと感じて頂けて嬉しい(//∇//) 今後も楽しみにして貰えると有難いです♪ (2016年8月16日 6時) (レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
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