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◆SIDE-O◆
＜ニノ、もういいよ〜＞
＜気の抜けた声で言うなや＞
すーっと消えた壁の手前には倒れこんでいる何人もの雑魚達。
そして、少し離れたビルの非常階段には司令塔の２人。
男の方は「堪らない」とでも言いたいかの様に笑みを浮かべていて、あの子は苦しいみたいな表情を浮かべていた。
翔くんはそれが楽しいのか、俺の隣に腕組みで立っていて、片方の口元だけ上げてニヤリと不敵な笑みを浮かべていた。
「智くん、男の方さ…
一緒の系統だったから
前回は氷位しか見なかったけど
途中で逃がしちゃって
どの程度かまだ分かんないのよ」
あ、そうなの？
でもあの子には手ぇ出さないでね？
「分かってるって(笑)
あわよくば持ち帰りでしょ？」
男の方は好きにしろよ。
「いや、その趣味はねぇわ(笑)
んじゃあ、どうしようか…
挑発する？コッチから行く？」
どうせ待ってても来んだろ。
翔くん狙いなんだろ？
そんな事を話している間に２人はゆっくりと俺達の前まで歩いてきて、男の方は相変わらず楽しそうにしていた。
あの子はさっきみたいな苦しそうな表情を浮かべていて、彼女の気持ちを計る事は出来なかった。
男「智様も相変わらず
素晴らしい力をお持ちで
私共も嬉しい限りでございます」
コイツ、俺のコト知ってるのか…。
右手をスッと折り曲げて会釈をする様は、まるでダンスにでも誘われているみたいで、何だか癪に障る。
翔くんはというと、ずっと男から視線を逸らさず、相手の出方を窺っているようだった。
男「智様、どうでしょうか…
翔様と一緒に
我々の元に参りませんか？
そうすれば、
貴方様が翔様の右腕と
なるのは皆同意するでしょう」
「俺、行くなんて
ヒトコトも言ってませんけど？」
男「ですが
お２人が知りたい事は
手に入る事はありませんよ？」
「「！！！」」
ハッとして視線を上げると、男はくくくっと含み笑いをして、あの子は眉をしかめて瞳をキラキラさせていた。
どういうコト？
お前ら、知ってるってコト？
翔くんに視線を向ける。
翔くんにとって、ソレは起爆装置みたいなモンだ。
案の定、瞳が少しずつ紅く染まっていく。
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黒衣(プロフ) - よーこさん» わー！！お返事かなり遅くなってしまってすみません(汗) お世話係も読んで頂いてるとは…ありがたいです！こちらの作品、気まぐれ更新なのでお待たせしてしまってますが、曲に巡り合ったらカタカタする予定です。SFチック良いですよね♪私も好きです！ (2016年10月28日 15時) (
レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
よーこ(プロフ) - お世話係りから大好きで全部読ませていただいてます♪SFちっくなお話は大好物なのでワクワクしながら読んでます。パズルみたいに少しずつみんなの過去がわかって絡んでくるところがツボです。更新楽しみにしています。 (2016年8月13日 7時) (レス) id: bb55e401ae (このIDを非表示/違反報告)
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