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◆SIDE-M◆




それから雅紀は俺にべったりになった。




視界に入ると飛びついてくる。
眠る時は俺の部屋に来る。
大型犬に懐かれたみたいな感じ。


他の3人にも少しずつ心を許していって、ニノには言葉、いつの間にか仲良くなってたリーダーには文字、その先を翔くんに教わって、少しずつ人間っぽくなって、「外の世界」にも出られるようになった。




俺が「外の世界」に出られるようになる少し前、翔くんに「話がある」と言われた。




あの「暴走」以降、翔くんなりに知識と知恵を付ける努力をして、Aと同種のデータを手に入れていたらしい。




……オトナを脅迫して(汗)




そのデータを元にリーダーと協力していた事を教えてくれた。
「もうすぐココのブレーンにもなれる」と腕を組んでフンッ!と鼻を鳴らした。




それによれば。
「18歳未満に記憶から欠損した『片割れ』と再会した場合に再暴走の恐れ有り」




「だからAにはまだ逢うな、それまでに守れるスキルを身に付けろ」


そう釘を刺された。




それからは死に物狂いで「練習」した。


Aを守れるように。傍に居られるように。「ストイック」ってニノにも言われる位。
コントロールのスキルだけなら翔くんにも負けない。暴走しても止められる『片割れ』は俺だ。




それなのに。


お前らだけ逢えるって、どうなのよ。




もうさ?


俺らなら大丈夫だよ。


一緒にオトナになろうよ。


一緒ならどんな道も進める。


俺がお前を止められるから。


お前も俺を止められるから。


傍に居たいんだ。


だから今日、逢いに来た。








もう、昔の俺じゃないよ?


Aを止められない俺じゃないし、すぐキレたりもしない。
好き嫌いだって結構無くなったし、割と言われる事も聞くようになった。




声が聞きたいんだ。


全部半分なのも変わらないか、知りたいんだ。


昔みたいに、手を繋いで欲しいし。


あいつらの色が全部、俺らの間の壁に見えるんだ。




反抗期は翔くんで済ませてるし、リーダーにも懐いてる。
雅紀には懐かれてるし、なんだかんだでニノも構ってくれる。


Aに頼りっぱなしの俺じゃないんだ。








だから、ね?


そろそろ起きて


声を聴かせてよ……





 

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作者名:黒衣 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年2月18日 8時

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