無気力少年はヨナの護衛者

８話 ページ9

そのあと、ミンスを犠牲に

森へと逃げたヨナとハク、そして、A。

『ヨナ、少し休憩しよう。』

｢姫さん少しここで寝ててください。A、姫さんのことみてろよ。｣

『うん。』

ハクは、二人をおいて水を探しに行った。

既に寝てしまったヨナに寄り添うようにAは座り、ヨナの頭を撫でた。

少しして


｢ん、A？｣

『あ、起きた...』

｢ミンスは、...死んだの？父上も...いない。それなのに...これからどこに行くというの？！二人をおいて...あああああああ！！｣

泣くヨナ。

そんなヨナをAは抱き寄せた。

『...ごめん。守れなくてごめん。

でも、...行かなきゃ。


ヨナが生きるために...。

ヨナが生きれるなら何処へでも行くよ。

勿論ハクもね。』

そっと頭を撫でるAの後ろから戻ってきたハクがたっていた。

｢...ああ、そうだぜ姫さん。

イル陛下もそれを望んでおられる。

大丈夫ですよ。俺たちが...｣

『｢守るから。｣』

二人で声を合わせた。

意図的ではないが

その二人に元気をもらったヨナは、

立ち上がる。

そしてまた、三人で歩き出す。


これからの未来のために...

ヨナを殺さないために。

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