一人の青年 ページ11
劇の内容は王子が村の娘に恋をする話
楽しく歌ったり踊ったり
大人の中に混じって一人わたしと同じくらいの青年がいた
主役ではなくわき役だったけど
その青年がとても綺麗に人を惹き付けるようなダンスを踊っていてわたしは目を奪われた
劇そっちのけでその青年を見ていた
わき役がもったいないくらい
そのぐらい青年はダンスが上手かった
パチパチパチパチ
気づいたら劇は終わっていた
パチパチ
わたしも拍手をした
最後にホールを出ようとしばらく席に座っていた
たくさんの人にバレたらさすがに大変だ
きっとお父様の耳にも届いてしまうと思うから
ホールから人がいなくなったので
わたしも立ち上がった時
舞台の方からキュッキュッとステップを踏む音が聞こえた
反射的に振り向いて舞台を見るとさっきの青年がいた
わたしは出口とは反対に足を向けて歩きだした
舞台のそばまで行って青年が踊っているのをただじっと見ていた
一通り躍り終えたのか青年は舞台に座り込んだ
パチパチ
「凄かった!！」
わたしは青年の近くに寄って行った
青年はびっくりしてわたしを見ている
「誰…？」
あ、そうだったね
わたしはフードをとった
「えっ？A姫…!！？」
わたしは彼に向かってお辞儀をした
彼もびっくりしながらもお辞儀をしてくれた
「なんでここにいるのですか？」
「お城は退屈なの」
「噂の脱走お姫様…」
彼はボソッと言ったつもりだろうけどバッチリ聞こえた
全く、もっといい名前ないの？
ネーミングセンスなさすぎよw←
「ねぇ、あの、わたしも舞台の上にあがりたいんだけど…」
そう言ったら彼は手を差し出してきた
その手を握るとグッと彼が引っ張ってくれた
だけどその力が強すぎて舞台の上にあがったらバランスを崩して倒れそうになった
「わあっ！」
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Butterfly(プロフ) - ルハンの話が読みたいです！！ (2013年7月13日 10時) (
レス) id: 12e242f75b (このIDを非表示/違反報告)
ハヌ(プロフ) - annyさん» ありがとうございますっ!！嬉しいです！ (2013年6月18日 23時) (レス) id: 69f0a0ce41 (このIDを非表示/違反報告)
ハヌ(プロフ) - gumiさん» ありがとうです！頑張ります!！ (2013年6月18日 23時) (レス) id: 69f0a0ce41 (このIDを非表示/違反報告)
gumi - 新作ですか！！楽しみにしています、ファイティン！！ (2013年6月14日 5時) (レス) id: a24ab7358b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハヌ | 作成日時：2013年6月10日 20時
