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その後、Aさんの家の最寄りに着いた俺たちはその足でスーパーへ行き、さっさと買い物を済ませた。
｢あ！！ちょっとAさん酒はダメですって！あとこの会計は絶対俺持ちですからね！｣
｢いいじゃ〜〜んちょっとくらいさぁ〜〜〜お祝いなんだから、｣
｢ダメったらダメ！｣
という押し問答を繰り返したあと、無事アルコールをレジに通さず帰ることに成功した。
家に着くと、Aさんの匂いが濃く香る。洗剤とか柔軟剤とかシャンプーとかボディソープとか、色々混じった匂いなんだろうけど。改めて考えると、Aさんが生活してる匂いなんだなあと思うとちょっと緊張する。
と、Aさんはキッチンに掛けてあったエプロンを着け、｢じゃ、作るから鉄朗はゆっくりしてて｣と棚からボウルを取り出す。
大人しくソファに腰掛けキッチンを眺める。手際よく調理を進めるAさんを見てるとなんか、胸がそわそわしてくる。ど、同棲したらこんなんなのかなあとか。…いやいやいや付き合ってもないしなんなら告白もしてねーのにキモイだろ俺！！
｢(…でも、もし、そうなったらいいよなあ…)｣
｢ちょっと鉄朗〜何見てんのよ助平｣
｢ち、ちがいますよ！！！！！｣
ハンバーグを形作りながらAさんがいたずらっ子のように笑う。べ、別に助平なことは考えてねーし！邪なこと考えてただけだし！！
｢なに本気で慌ててんのよ｣とAさんは視線を手元に戻した。俺は何となくいたたまれなくなり、キッチンのあたりをウロウロする。
｢な、なんか手伝うことありますか｣
｢うーんあと焼くだけだけど…あ、髪結び直してくれない？｣
｢え、｣
朝は綺麗にまとめられていたポニーテールは今は少し緩んで顔周りの毛が少し落ちている。
｢お、俺髪結んだことなんかないですけど｣と声に不満を滲ませるも｢いーからいーから｣とAさんは頭を振って髪を揺らした。
｢じ、じゃあ失礼シマス…｣
｢ん、｣
恐る恐るAさんの髪に触れる。結び直すために一旦解くと、シャンプーだかトリートメントだかのフローラルの匂いが強く鼻腔をくすぐった。
｢(これは、やばい)｣
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さき(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！！このお話だいすきです！これからも応援してます‼︎ (4月11日 22時) (
レス) @page15 id: 017d61e151 (このIDを非表示/違反報告)
yuuu(プロフ) - すごくすごくおもしろいです！黒尾さん、大好き！ここのクロかっこかわいいです (3月19日 6時) (レス) @page14 id: 6410d877bf (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 暁☆さん» コメントに加えて前作、本作を読んでいただきありがとうございます。更新が遅くなってしまい申し訳ないです。暁☆様にも楽しんでいただけましたら嬉しいです！ (3月15日 8時) (レス) id: 61b67fe907 (このIDを非表示/違反報告)
暁☆(プロフ) - 続編おめでとうございます！久しぶりだったので最初から読み直したのですが、やっぱり好き〜！を噛み締めてしまいました…！続きを読めるのが本当に嬉しいです✨お身体気をつけて、作者様のペースで頑張ってください！これからも応援しています😊 (3月14日 20時) (レス) id: f3c28010ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗 | 作成日時：2024年3月14日 11時
