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それでも涼が1番好きなのは父親である俺だと思う

毎朝の日課である

涼を抱き起こし、学校頑張れる人〜?と顔をスリスリしながら言うと

声をあげて笑い、不自由な手でギューっと触ってくる

ちょうど学校に行く前の瑞稀も頭を撫で、

行ってくるね、と言うと

甘える時の合図であるタオルを食べ始めた

そんな姿に

え〜がんばれないの?笑笑

と口出しをすると

「今は俺と喋ってるんだもんね?口答えするなって言ってやりな
甘えたいんだもんね?」

と頭を撫で、身体を撫で始めた

結局瑞稀かよーと言うと

「別にたった18年間しか一緒じゃない人と同じにされたくない
俺らは細胞から一緒だ笑」

とふざけているのかわからない言い方をしてくる。

何かいい事あったなと思ったけど、取り敢えず今は聞かない

久しぶりに構ってもらって涼語のお喋りが止まらない中、学校へ送る

テンション高いですねと苦笑いをしつつあやす先生に挨拶し、早々と仕事に向かった

早々に仕事を終え一度帰宅し、涼のお迎えを待つ

「えっ兄ちゃんおめでとうー!!!」

という蒼弥の声がして、なんだ?と思っていると

階段を降り、持ってきた紙は

第一志望の大学の推薦内定書だった。

高校内にライバルも多く、一般で行こうと思っていたから、純粋に驚く

今朝メールが来てたと言う瑞稀に

今朝の機嫌の良さはそう言う事だったのか〜と感じる。

今日パーティーじゃない?!と騒ぐ龍斗に今日は無理だな…と言っていると

涼が通って居る放デイさんが車を付けてきた

機械で車椅子ごと降りてきた涼に

一目散に駆け寄ったのは瑞稀で

涼〜おかえりーと撫で回す

えっ?と戸惑いつつ、瑞稀だー!!と笑う涼の天使さに微笑みつつ受け取る

「ねぇ?見て?涼ちゃん推薦とったよ?」と紙を見せる

「涼くん流石に分かんないよ」と言う弟達に

「涼は俺に関しては冴えてるから分かるよね?ほら〜笑ってきた」

とこちょこちょするとキャッキャと笑う

大学の推薦を取った瑞稀が涼に報告するなんて

未熟児で生まれ、病気がわかった時には考えられなかった

こんな幸せなことはあっていいのかと鼻を啜る

ほら、興奮しすぎると体調悪くなるからと

こちょこちょをしまくってキャーキャー言う2人を止める

涼、瑞稀におめでとうって言いな?と言うと

普段目線を合わせるのも難しい涼が

愛おしむような、本当におめでとうと言っているように瑞稀をじーっと見て微笑んだ

紫青(起立性調節障がい)→←青赤白緑紫(重度心身障がい)



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作者名:arimomo | 作成日時:2022年7月5日 0時

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