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緑紫白(風邪) ページ15

ノンリアル

風邪の緑(5)双子の紫(5)父親の白


白side

「ぱぱぁ…」


顔を真っ赤にして起きてきた息子に


若干の後悔と罪悪感を感じる。


昨日の公園遊びの時、冷えてしまったのか


それとも一昨日のお風呂後に直ぐパジャマに着替えさせなかったからか


そんなことを思いながら


真っ赤な顔の息子の脇に体温計を挟むと


ピピピ!!と鳴った。


37.9


この数字を見て


ごめん…と思わず声が出てしまった。


そうや、寒い?


と聞くと、頷いたことで
 

まだ上がるな、と思った


取り敢えず病院行くかは別として


今はベッドで寝てようね


と言って抱っこでベッドに戻した。


すぐに眠ったことで少し安心する。


しかし、懸念点がもう1つ、それは


「ぱぱぁそおやと遊ぶ!!」


そんなことを言いながら足に絡んできた1人


蒼弥の双子の弟の龍斗である。


一応1分違いの双子ではあるが、


蒼弥は兄らしい振る舞いをしているし


龍斗は弟過ぎる笑


蒼弥体調悪いの、今日は1人とかパパと遊ぼう?


と抱き上げると


「いやーー!!!そおやと遊ぶの〜!!そおやがいい!!」


…こんな感じで龍斗の中で蒼弥の存在が大きい


というか依存していると言っても良いだろう。


それでも体調悪い蒼弥と一緒に居るわけにはいかないから


抱っこして部屋から出そうとすると


「やだ、、そおやがいい…」


と泣く始末


どうしよう、と思っていたら


「龍斗、いいよ、おいで?マスク付けて

絵本読もう?」


と起きてきた蒼弥が言い出した。


寝てないとダメと言っても


「僕も龍斗と居ないと嫌だ、寂しいもん


というか龍斗居ないと変で元気になれない」


と言い出した。


正直まだマスクが苦手な年齢である2人が


マスクをしてまで一緒に居ようとする姿に


健気だなと思ってしまったこと


あと、確かにただでさえ体調悪いのに


普段一緒に居る人と居ないとなると


元気になるのも無理だな


と蒼弥の意見に丸め込まれてしまったことで


じゃあいいよ、


ちゃんと体調悪くなったら寝てよ?


と言ってしまった。


いつもは走り回ってるけど


今日は絵本を読んでいて


静かにクスクスと笑う2人に


可愛いなと思ってしまう。


熱が下がり元気になったのと同時に


同じくぱぁぱ…と顔を真っ赤にした


男の子が出てきて苦笑したのは秘密である。

白緑青(発達障がい)→←*



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作者名:arimomo | 作成日時:2022年7月5日 0時

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