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お疲れ様と伝えると


「ねぇぱぱ、小学校行ったら体育できる?」


と聞いてきた。


なんで?と聞くと


保育園の体操の時間も見学な事があり


最近たくさん聞く小学校事情に自分は着いていけるのか?と思ったらしい。


「りょうくんと小学校一緒だから

みずきは体操の時間にお休みな時多いけど、

体育は一緒にやりたいね!!って話してるの。」

と言ってきた。


涼くんとは近所に住んでいる幼馴染で

ご家族も瑞稀の事情をよく知ってくださっている。

身体の弱い瑞稀を保育園でよく守ってくれる涼くんと
 
同じ小学校に通えるのは親としても安心だなと思っていたけど

2人でそんな話をしていたのかと妻と顔を見合わせた。

正直、主治医と相談をして意見書を書いてもらい


小学校で親含め会議をして


本人の体調第一に、体育はお休みする事が多めになるだろうという方向で

結論を出したばかりだった


体操の時間は無理なら体育も勿論無理だろうと大人はわかるが


5歳児の考えでは違う


しかも最近やけに素直に吸入や薬を飲むようになったのは


自分は無理なんじゃないか


と思い始たからだ。と思うと


切なくて瑞稀を抱きしめたくなった。


親が答えなくなったことで答えを察した瑞稀は


「なんでダメなの?」


と聞いてきた。


思わず、瑞稀おいでと言って抱きしめて


瑞稀さ、ゼーゼーなる時に何処か痛いところある?

と聞くと


「ここらへん?」


と胸の辺りを触った。


瑞稀の手に俺の手を被せて


瑞稀のここはね、

皆んなよりちょっと優しくしないといけないのは知ってると思うけど

体育ってここをたくさん使う事になるんだ。

涼くんとか皆んなでは大丈夫でも

瑞稀だとゼーゼーになっちゃったり、しんどい事になる。

ぱぱもままも瑞稀にしんどい思いして欲しくないから

体操の時間をお休みしたり、これから体育もお休みする事になるんだ。

とまで言うと

「でも、涼くんと一緒にやるって言ったもん」

と言うと瑞稀に

涼くんにもさ、今度パパ達と説明しよう?


保育園で瑞稀がゼーゼーなっちゃった時


涼くん瑞稀を守ってくれるじゃん


優しい涼くんなら、きっと分かってくれるよ。


と言った。


煮え切れない態度でわかったと言った瑞稀に


若干の心配があったが


遊び出したので、少し安心した。

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作者名:arimomo | 作成日時:2022年7月5日 0時

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