金木犀。

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慎side

呼び捨てで呼んでいいか。やっと聞けた。

恥ずかしくて自分が呼べないと思うけど笑

いいよっ って答えてくれた彼女は恥ずかしい〜と

小声で言う。

聞こえてるよ？笑

これが電話でよかった。

だって俺今めちゃくちゃ顔緩んでる。

〜ガタンゴトン

電話越しに電車の音が聞こえる

お別れの時間が電車の近づく音でわかる

慎「あのさ、次、いつ東京来る？」

「え…来月の10日。」

1月10日か。急いでリュックの中のスケジュール帳を見る。


"off”


俺は運がいい。心の中でガッツポーズをした

慎「おれ、その日1日オフだから。もし、もし時間あったら、会いたい…です」

「…」

返事がかえってこない


「わたしも…会いたいです/////」

慎「ほんと？あ、でも何か用事でくるんだよね？それ終わってからで全然大丈夫だからっ」

うれしくていつもより何倍も早口になってしまう

「うん、友達と会う予定あって…終わり次第連絡しても大丈夫かな？この電話番号に…」

慎「うん、大丈夫、」

壱馬さん……おれやりました

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