金木犀。

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慎side

壱馬さんに言われて気づいた

俺何やってんだよ…

大晦日まで仕事なんて…俺頑張った笑



雑誌の仕事終わり


家までの帰り道



メモ帳に残しておいた電話番号をうつ


慎「出てくれるかな…」

〜
Tell

「もしもし」

久しぶりにきいた愛おしい人の声


付き合ってるわけじゃないのに


もう愛おしいなんて俺気持ち悪いかな？


慎「もしもし。慎です」



なんだか恥ずかしくなった


「Aです/////」

かわいい。くそかわいい/////


慎「いま、電話大丈夫ですか？」

「はい、大丈夫ですよ」

ふふって笑う彼女はきっとすごく可愛い

慎「おれ、勘違いしてて、電話番号…聞いたの俺だけだったよね…」

久しぶりで敬語が抜けなかったけどやっとなれてきた

「あ…それで…なんだっ笑よかったぁ」

よかった？

慎「よかった？って？」

「わたし、まこちに嫌われちゃったとか酔ってたから忘れちゃってるとか思ってて…電話ありがとう」

慎「こちらこそ笑 」

「いま、なにしてる？外？」

慎「今は仕事帰りで歩いてるとこ、Aちゃんは？」

「駅のホームで電車待ちしてるところっ」

慎「寒いのに大丈夫？」

「大丈夫だよっ」

続けてさむ〜って小声で言う彼女

「なんかさ」

慎「ん？」

「一緒って嬉しい。同じ時間共有できるのってなんか、なんかいい」

彼女はずるい。

俺をどんどん夢中にさせるんだ

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