【呪術廻戦０】徒然の世を君と共に。零【40000hit超/♡1400超感謝！】 (ページ47)

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君がいない世界なんて...Yu-ta side. ページ47

「おい憂太!! 大丈夫か!?」
「高菜!!」
「しっかりしろ憂太!!」
「………、皆……」

聞き慣れた声に、瞼が動く……。
そっと目を開いた先に見たのは、僕の“友達”の姿……。

「皆、怪我……真希さん、狗巻君…ああっ!! パンダ君、腕治ってない!!」
「落ち着け。全員、今の憂太より元気だ」
「俺の腕は二人と違って後でどうにでもなる。助けてくれてありがとうな」
「しゃけ」
「～～～～っ……そうだ、詠子ちゃんは!?」
｢｢｢…………｣｣｣

さっきまで一緒に居たはずの彼女の姿が見えない……真希さん達に尋ねると、皆どうしてか、暗い顔をして僕から目を逸らした。

【憂太】

里香ちゃんに呼ばれて、僕は顔を上げる。
脱力して、目に光が無くて、まったく動かない詠子ちゃんが……里香ちゃんの腕に抱かれていた。

「そんな……詠子ちゃ…なんで……ッ」

慌てて駆け寄って里香ちゃんから詠子ちゃんを受け取る。
呼吸をしていない……心臓の音が、聞こえない。

「俺達がここに来た時には、詠子はもう……」
「…………」
「嘘だ、嘘だよ…どうして、こんな……」

熱を失っていく詠子ちゃんの身体を抱きしめて、今までみたいに何度も声を送る。
だけど……それでも、詠子ちゃんは何も、反応を示してくれることはなかった。

【憂太】

里香ちゃんが、僕の事を呼んでいる……そうだね、こうなったら詠子ちゃんも一緒に連れて、逝こう。